川崎重工、口径12インチ以上の大型液化水素ローディングアーム開発に着手

・世界最大規模、2033年度上市目指す

川崎重工業は11月4日、将来の液化水素サプライチェーンの大規模化に対応するため、口径12インチ以上の大型液化水素ローディングアームの開発に着手したと発表した。2033年度の上市を目指す。開発目標である口径12インチ以上のローディングアームが完成すれば、液化水素用として世界最大となる見込み。

将来、液化水素サプライチェーンの社会実装が進み、水素需要が高まるなか、海外から大量の液化水素を効率的に輸送・受け入れることが不可欠となる。そのためには液化水素運搬船の大型化とともに、船陸間荷役設備の処理能力向上が重要であり、大型液化水素ローディングアームはその中核設備として期待される。

本開発では、商用仕様の口径6インチ液化水素ローディングアームの共同開発で得た知見を基盤に、水素・極低温分野で培った技術を活用。大型化に伴う構造、流動、操作および保守に関する技術課題の解決に取り組む。また、液化水素ローディングアームの国際規格ISO 24132への準拠を前提に、安全性、信頼性、操作性、保守性を備えた製品の実現を目指す。

■主な開発目標仕様は次の通り。
・液化水素の処理能力:口径6インチローディングアーム比で約4倍(口径12インチの場合、同一流速での配管断面積比)
・船陸間継手(SSC):フランジ接続方式

同社は本開発を通じ、液化水素荷役設備の製品ラインアップを拡充するとともに、液化水素の大量輸送を支えるインフラ技術の高度化に取り組み、液化水素サプライチェーンの実現と拡大に貢献していく方針。

なお、川崎重工は2026年10月に、世界初となる商用仕様6インチ液化水素ローディングアームをTBGと共同開発で完了している。

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