コマツは11月8~9日、旧南紀白浜空港跡地(和歌山県白浜町)で開催される「2026わかやま 森林・林業・環境機械展示実演会」に出展する。持続可能な循環型林業の推進に貢献する製品ラインアップやソリューションを紹介し、林業現場の安全性・生産性向上に向けた最新の取り組みを披露する。
同社は、タイヤ式林業機械や林業向け油圧ショベル、バッテリー駆動式電動建機などを展示・実演する。
■タイヤ式林業機械
欧州を中心に広く採用されているCTL工法(Cut to Length工法)に対応するハーベスター「931XC」とフォワーダー「855」を展示する。
コマツは2025年5月から日本国内で両機種のトライアル導入を進めており、今後、正式導入を予定している。林業従事者の減少や高齢化が進む中、伐倒・造材から搬出までの作業を2台で行うCTL工法の導入により、作業の安全性向上、人材不足への対応、生産性向上を目指す。
ハーベスター931XCは、10mリーチのクレーンを装備し、広い作業範囲で効率的な伐採作業を実現する。8輪仕様のボギー構造を採用し、起伏の多い林地でも安定した走行が可能。クレーン操作時にハーベスターヘッドの位置決めを自動で支援するスマートクレーン機能により、目標の立木へスムーズにアプローチできる。
フォワーダー855は、運転席を回転させることで、キャブから降りることなくクレーン操作が可能。チルト機能付きの8mリーチクレーンにより、スムーズな積載作業を実現する。8輪仕様のボギー構造により、悪路でも安定した走行が可能となる。
また、機械の位置情報や生産計画・実績、樹種の分布情報を可視化し、伐採・搬出の最短ルートを解析するICTソリューションとの組み合わせにより、安全性・生産性の向上と効率的な林業施業を目指す。
CTL工法は、森林内で立木を伐倒し、その場で枝払い・玉切りを行い、丸太を一定の長さに揃えて搬出する方法。伐倒から造材、木寄せから集材までの一連の工程を、従来の工法に比べ少ない人数・機械台数で実施でき、生産性や安全性の向上、コスト低減が期待される。
■林業向け油圧ショベルの実演
造林から伐採・造材まで、林業現場の機械化・省人化に貢献する2機種の実演を行う。
2026年6月発売のICT油圧ショベル「PC138USi-12」に、FAE製マルチャーを装着した車両を参考出展する。高速回転するローターで切り株や枝葉、雑木、竹などを破砕し、地拵えから下刈りまでを1台で行う。ICTモニターに苗木の位置を表示するマシンガイダンスを活用し、誤伐を防ぎながら効率的な作業を支援する。
2026年1月に販売を開始した「PC138US-11 ハーベスター S92仕様車」も実演する。伐倒後の材を掴みやすく、曲がり材にも対応しやすいハーベスターヘッドを搭載。木材へのダメージを抑えながら、枝払い・送材・玉切り作業の生産性と整備性を高める。
造材量や造材位置を可視化するオプション「ZOUZAIウォッチャー」との連携により、林業施業の効率化にも貢献する。
■バッテリー駆動式電動建機

コマツは、2050年までにCO2排出を実質ゼロとするカーボンニュートラルをチャレンジ目標に掲げ、電動建機の商品拡充と現場での運用を支える給電ソリューションの整備を進めている。
2025年12月には、排気ガスゼロ・低騒音に加え、狭所作業性と輸送性を高めた後方超小旋回型電動ミニショベル「PC30MRE-6」を発売した。また、移動式給電車「MESTA Gen」を用いた給電実証を重ね、電源設備のない現場や作業場所が移動する環境でも、電動建機へ柔軟に給電できることを確認している。
今回、電動建機と給電ソリューションを展示し、電動化に向けた取り組みを紹介する。
■展示実演会概要
・名称:2026わかやま 森林・林業・環境機械展示実演会
・開催日:2026年11月8日(日)~9日(月)
・会場:旧南紀白浜空港跡地(和歌山県白浜町)
・出展者:コマツ
・主な展示機種:ハーベスター931XC、フォワーダー855、PC138USi-12 FAEマルチャー装着車、PC138US-11 ハーベスター S92仕様車、PC30MRE-6など
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