ペプチドリーム(神奈川県川崎市)と子会社のPDR ファーマ(東京都中央区)は10月27日、PDRファーマのかずさアカデミアパーク(千葉県)への立地がかずさアカデミアパーク研究所等立地推進協議会で正式に決定され、PDRファーマ、千葉県、同協議会の三者で「かずさアカデミアパークへの研究所等の立地に関する協定書」を締結したと発表した。2024年12月に進出希望申出書を提出しており、正式な立地承認を得た。
ペプチドリームグループは独自のPDPS(Peptide Discovery Platform System)技術を活用した革新的な放射性(RI )医薬品の創製に取り組む。次世代放射性核種を用いた治療薬やセラノスティクスの上市を見据え、稼働中のPDRファーマ千葉工場に加え、国内供給と将来のアジア・パシフィック地域への輸出に向け、国際基準に対応した製造能力の拡充を計画している。今回の正式承認は重要なマイルストーンで、PDRファーマは2027年の着工に向け計画を進め、新工場は2028年の竣工を目指す。投資については長期銀行借入の活用を計画するとともに、活用可能な政府支援策、税制優遇措置および補助金制度の活用を検討する。
■新工場の概要(予定)
・事業所名:PDRファーマ株式会社 千葉かずさアカデミアパーク工場
・立地予定区画:生産2B区画
・区画面積:約5.7ヘクタール
・事業内容:PET 製剤、RI 治療薬・診断薬(RI核種:⁶⁴Cu、¹⁷⁷Lu 、²²⁵Ac など)の工業化研究・製造・出荷
・施設規模:生産棟、事務所・倉庫棟ほか 延床面積5,364.46㎡
・投資額:約165億円(内訳:建物110億円、設備等55億円)
・従業員数(予定):25名
・開業予定:竣工 :2028年9月
ペプチドリーム代表取締役社長CEOのリード・パトリック氏は「今回の立地正式承認および協定締結は、新たな製造施設の建設に向けた重要なマイルストーン。ペプチドリームとPDRファーマは、ペプチド創薬技術を活用した次世代標的型放射性医薬品のパイプライン拡大に注力している。本施設は、有望な放射性医薬品を国内外の患者さんに届けるという当社のミッションを実現する上で、重要な役割を果たす」とコメントした。
同社エグゼクティブ・ヴァイスプレジデント兼PDRファーマ代表取締役社長の村上雅人氏は「かずさアカデミアパークは、当社本社・川崎ラボ・PDRファーマ千葉工場との高い連携性に加え、羽田・成田両空港への優れたアクセスを有する最適な立地。この重要なマイルストーンを迎えるにあたり、千葉県ならびに関係機関の皆さまのご支援に感謝するとともに、今回の新工場を、将来の自社開発放射性医薬品の上市とグローバル展開を支える重要な基盤としていく。この地から、ペプチドリームグループが創出する革新的な放射性医薬品を、一人でも多くの患者さんへ迅速かつ安定的に届けられる体制の構築に取り組む」と述べた。