神戸製鋼所、米Mesabi Metallics社の大型一貫製鉄所向けにMIDREX Flex™採用、世界最大級DRI設備へ

神戸製鋼所は10月19日、100%子会社のミドレックス・テクノロジーズ(Midrex Technologies, Inc.、以下ミドレックス社)が提供するMIDREX Flex™直接還元鉄プロセスが、メサビ・メタリックス(Mesabi Metallics)社が米国アイオワ州で計画する電気炉主体の一貫製鉄所プロジェクトの直接還元鉄(DRI)製造設備に採用されたと発表した。

本一貫製鉄所は完成時に年間最大1,000万トンの鉄鋼生産を計画しており、実現すれば米国史上最大の製鉄所となる見通し。DRI製造設備も世界最大級となる見込みで、製品としてHDRI(熱間直接還元鉄)およびHBI(熱間成型還元鉄)を生産する。

採用の背景には、Mesabi Metallics社とミドレックス社の長年の関係に加え、ミドレックス社の豊富な商業運転実績、高い技術力とプロセスの柔軟性、プロジェクト開発から長期操業支援まで一貫して提供できる体制が高く評価された点がある。

MIDREX直接還元鉄プロセスは、世界の天然ガスベース直接還元鉄生産量の約80%を占めるリーディング技術。神戸製鋼所とミドレックス社は、従来の天然ガス改質ガス(CO+H₂)を還元剤とするプロセスに加え、天然ガスを水素に柔軟に置き換え段階的なCO₂削減が可能なMIDREX Flex™、100%水素を還元剤とするMIDREX H₂™を保有しており、鉄鋼業界のカーボンニュートラルへの取り組みを技術面で支援している。

神戸製鋼所は今中期経営計画(2024~2026年度)で「魅力ある企業への変革」を掲げ、「KOBELCO-X」を推進中。今回の取り組みはGX(グリーン・トランスフォーメーション)の一例と位置づけている。

■計画概要
・発注者:Mesabi Metallics社 ・場所:米国アイオワ州
・プロセス:MIDREX Flex™直接還元鉄プロセス
・鉄鋼生産能力:年間最大1,000万トン(完成時)
・DRI製品:HDRIおよびHBI
・意義:米国史上最大規模の製鉄所計画に対応する世界最大級DRI設備の採用。天然ガスから水素への柔軟移行による段階的CO₂削減を可能とし、鉄鋼業界の脱炭素化に貢献

ニュースリリース