ヒロセ電機グループ(横浜市都筑区)は10月21日、半導体検査関連事業の成長加速と生産能力の強化を目的に、岩手県盛岡市内の産業用地を取得したと発表した。新たな主力生産拠点の開設に向けた準備を開始する。取得用地は約3万3,700㎡で、取得価格は約13億円。技術開発、製品開発、精密加工、組立・検査などの機能を整備し、半導体検査関連事業の中核生産拠点とする計画。
同グループは中期経営計画で「新たな成長領域の創出」を掲げ、半導体関連分野を重要な成長ドライバーに位置付けている。2025年には、エス・イー・アール(現ヒロセSER)および九戸精密(現盛岡ヒロセSER)をグループに迎え、半導体検査関連事業に本格参入した。
半導体の高性能化・高密度化に伴い、検査工程で使用されるICソケットやスプリングプローブの需要は拡大している。同グループは同事業を戦略領域として成長を図っているが、今後の需要増加に対応するため、生産能力の増強と生産基盤の強化が課題となっていた。
今回取得した用地は、生産技術開発拠点である東北アドバンスト・テクノロジー・センター(TATセンター)に隣接する同一区画内に位置する。既存拠点との連携を通じて、生産技術、人財育成、製造ノウハウの共有を進め、半導体検査関連事業の成長を支える体制を構築する。
新拠点には、技術開発・製品開発・信頼性評価機能のほか、精密加工エリア、組立・検査エリア、品質保証、生産技術開発、人財育成の各機能を設ける。交通アクセスや事業継続性にも優れ、将来的な事業拡大にも対応可能な生産拠点として活用する。
今後は、ICソケットやスプリングプローブの生産設備を効率的に配置し、生産能力の拡大と生産性向上を進める。市場動向に応じた段階的な拡張も計画している。
また、新卒・キャリア採用の双方を積極的に推進し、特に岩手県内および盛岡市内の理系人財の採用・育成を強化する。地域で働く人財が活躍・成長できる環境を整備し、地域社会への貢献と持続的な事業成長を目指す。
■用地概要
・所在地:岩手県盛岡市内産業用地
・用地面積:約3万3,700㎡
・用途:半導体検査関連製品の開発・生産拠点
・取得価格:約13億円
・主な機能:技術開発・製品開発・信頼性評価、精密加工、組立・検査、品質保証、生産技術開発、人財育成