NTN、矢崎総業と次世代ものづくりに向け共創開始 AI・ロボティクス活用の外観検査を検証

NTNは11月5日、矢崎総業とAI・ロボティクスを活用した次世代ものづくりに向けた共創活動を開始したと発表した。第一弾として、矢崎総業が運営するイノベーション施設「Innovation Hub-REN(錬)」(静岡県裾野市)にNTNのロボット・モジュール「i-WRIST」を設置し、同製品と矢崎総業のAI画像処理技術を組み合わせた外観検査の実証を開始する。

製造業では人手不足や熟練者不足を背景に、生産性向上や品質安定化に向けた製造工程の自動化ニーズが拡大している。こうした中、矢崎総業はAIやヒューマノイドを活用した次世代スマートファクトリーの開発拠点として「Innovation Hub-REN(錬)」を運営し、自動化技術の開発を進めている。

両社はこれまで技術交流を通じ、製造現場の自動化に関する検討を重ねてきた。今回の取り組みでは、矢崎総業の実際の検査対象品を用いて外観検査工程への適用を検証し、自動化のさらなる高度化を目指す。

検証に使用する「i-WRIST Type-U」は、NTNの手首関節モジュール「i-WRIST」の技術を応用した外観検査向け高速ユニット。人の手首のような滑らかな動きで高速位置決めを実現することが特徴で、検査工程などの自動化用途に対応する。今回の実証では、高速動作による装置の小型化効果を確認するとともに、実工程への適用可能性を評価する。

さらに両社は、「i-WRIST」とAI、画像認識技術を組み合わせた製造工程の自動化拡大の可能性も検討する。将来的にはフィジカルAIの活用も視野に入れ、製造現場の高度自動化や新たな価値創出につなげる考え。

NTNは今後、矢崎総業との共創を通じて「i-WRIST」の新たな活用領域を開拓するとともに、AI・ロボティクスを活用した次世代製造技術および商品の創出を進める方針。

【NTN】 ベアリング、ドライブシャフトなどの自動車・産業機械向け機械部品を製造する総合軸受メーカー。近年はロボティクス分野向け製品開発にも注力している。

【矢崎総業】 ワイヤーハーネスで世界トップクラスのシェアを持つ自動車部品メーカー。自動車部品のほか、エネルギー機器の開発・製造・販売を手掛け、世界46の国・地域で事業を展開している。

ニュースリリース