キャタピラー(Caterpillar Inc.):2026年10月7日
キャタピラーは10月7日、狭い場所での作業に対応する新型マイクロ油圧ショベル「Cat 301 CR(コンパクトラジアス)」を発表した。屋内作業や解体、農業、造園などの用途を想定し、操作性や安定性、吊り上げ能力を向上させた。狭い通路や出入口を通過できるコンパクトな設計と、高い作業性能を両立している。
新型301 CRは、シンプルで使いやすい操作システムを採用し、さまざまな現場での作業効率向上を図った。幅762mm、高さ1,981mmの出入口を通過でき、コンパクトラジアス設計により、機体後部の旋回時のはみ出しを抑え、建物や固定構造物の近くでも作業しやすい。
また、拡幅可能な足回りを採用し、従来機「Cat 300.9D」と比べて安定性と吊り上げ能力を高めた。
キャタピラー産業ソリューションズのコマーシャルディレクター、ザック・ウェイト(Zach Waite)氏は、「顧客からは、1トンクラスで操作が簡単かつ快適で、重量物の吊り上げにも対応できる安定性を備えた機械が求められていた。新型301 CRは、こうした要望に応える製品だ」と述べた。
同氏によると、足回りを最大まで拡幅した状態で、機体幅は300.9Dより26%広くなり、安定性を向上させた。吊り上げ能力も80%以上高め、現場での作業性能と柔軟性を強化した。
■操作性と安全性を向上
301 CRは、主要な機械情報を確認しやすいシンプルなメーターパネルや、操作しやすいサイドマウント式ジョイスティックを採用。ブレードと足回りは拡幅可能で、縮めることで狭い場所への進入にも対応する。
旋回時の機体後部のはみ出しを抑えるコンパクトラジアス設計に加え、走行速度は300.9Dの2倍に向上。クローズドループ式旋回システムにより、サイクルタイムの短縮とエネルギー効率の改善を図り、従来機より発熱も抑えた。
このほか、機械式作業工具の使用に対応する第2補助油圧回路をオプション設定。標準装備のLEDブーム作業灯により、夜間や屋内での作業を支援する。跳ね上げ式シートはエンジンルームや主要な整備箇所へのアクセスを容易にする。
折り畳み式の転倒時保護構造(ROPS)も装備。折り畳めば高さ制限のある出入口を通過でき、起こして固定すれば作業時のオペレーターを保護する。
■走行性能と掘削能力を強化
最大運転質量は1,230kgで、ROPS折り畳み時の高さは1,829mm未満。現場間の移動や運搬のしやすさにも配慮した。
主な性能は次の通り。
・最高走行速度:3.6km/h
・クローラ幅:730~1,100mmに拡幅可能
・アーム掘削力:6.2kN。300.9D比38%向上
・バケット掘削力:9.6kN。300.9D比8%向上
・最大吊り上げ能力:機体前方、吊り上げ高さ0.91m、作業半径1.83mで394kg
拡幅式足回りによる安定性の向上に加え、掘削力を高めることで、厳しい掘削条件下での生産性向上を図る。また、遠隔管理システム「VisionLink(ビジョンリンク)」により、機械の稼働時間や位置情報を確認できる。
■アタッチメントで多様な作業に対応
キャタピラーが提供する専用アタッチメントとの組み合わせにより、301 CRの用途をさらに広げる。
ピン抜き式カプラーは工具を使わずにアタッチメントを素早く交換でき、交換作業に伴うダウンタイムを削減する。
新型オーガ「A13」は、耐久性を高める鋳造製の駆動部ハウジングとスリムな駆動部設計を採用。機械のリーチ高さと掘削土の排出性を最適化するため、オーガのスクリュー部分は、同等径の従来品より305mm短くした。
コンクリートやアスファルトの破砕に対応する「B1」ピンオン式ブレーカも使用できる。
新設計の汎用バケットは、滑らかな刃先と幅広の形状により溝掘り作業に適した仕様とした。ボルト固定式のツースを3本装備し、容易な着脱・交換によってバケットの長寿命化を図る。また、排水穴を備えた側溝清掃用バケットは、粘性の高い湿った土砂などの取り扱いに適している。
新型「Cat 301 CR」の詳細は、キャタピラー販売店または同社ウェブサイトで確認できる。
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