・新型「IRB 1700」「IRB 1700ID」、サイクルタイムを最大20%短縮
・可搬重量6~12kg、消費電力を最大15%削減
・電子機器から自動車まで、高速・高精度な自動化需要に対応
ABBロボティクス(ABB Robotics):2026年10月12日
ABBロボティクスは10月13日、精密製造向けのコンパクトな高性能産業用ロボット「IRB 1700」と「IRB 1700ID」の2機種を発表した。従来機や市場の同等クラスのロボットと比べ、サイクルタイムを最大20%短縮し、動作精度の向上と可搬重量の拡大を実現する。
電子機器、自動車、一般産業などの製造現場では、品質を維持しながら生産量を増やし、運用コストを削減することが求められている。
ABBロボティクスのインダストリーズ事業部門マネージングディレクター、クレイグ・マクドネル(Craig McDonnell)氏は「IRB 1700シリーズは、速度、精度、信頼性、エネルギー効率を新たな水準に引き上げ、こうした課題に対応する。メーカーやシステムインテグレーターに、高性能な自動化を実現する柔軟なプラットフォームを提供する」と述べた。
新シリーズは5種類のバリエーションを展開し、可搬重量は6~12kg。制御装置「オムニコア(OmniCore)」を採用し、サイクルタイムを最大20%短縮することで生産性を向上させる。また、消費電力を最大15%削減できるほか、オイル交換までの保守間隔を最大20,000時間に延長し、設備稼働率の向上と運用コストの低減に貢献する。
軌跡の繰り返し精度は最小0.03mm、関節の最高速度は毎秒700度を実現。マテリアルハンドリング、アーク溶接、バリ取り、研磨、機械へのワーク着脱など、高速・高精度が求められる作業に適している。
さらに、AIサーバーの需要拡大を背景に、AIサーバーラックの組み立てなど、電子機器分野の新たな用途にも対応する。
ロボット本体の設置面積は前世代機に比べ50%縮小した。さらに、「IRB 1700ID」には、ABBロボティクス独自のケーブル・ホース内蔵設計「ID(Integrated Dressing)」を採用。ロボットアーム内部にケーブルやホースを配線することで、設置作業を簡素化し、さまざまな産業用途での導入効率を高める。
IRB 1700シリーズは、同社のメカトロニクス製品群を拡充するとともに、より自律的で多用途なロボティクス「AVR(Autonomous Versatile Robotics)」の開発を推進するもの。プログラミングおよびAIを活用したソフトウェア群も利用でき、「ロボットスタジオ(RobotStudio)」「AIロボットトレーナー(AI Robot Trainer)」「オムニコア・アイモーション(OmniCore EyeMotion)」のほか、衝突を回避する自動経路計画機能を備える。
両機種は2026年10月12~16日に中国・上海で開催される「中国国際工業博覧会(CIIF)」で一般公開する。ABBロボティクスのブースでは、アーク溶接と研磨の実演を通じて、新型ロボットの性能を紹介する。
■ ABBロボティクス(ABB Robotics)について
ABBロボティクスは、産業用ロボット、協働ロボット、自律走行搬送ロボット(AMR)を網羅するAI活用型の統合製品群を提供するロボットメーカー。自動車、電子機器、物流など幅広い分野の企業に対し、ソフトウェアとハードウェアを組み合わせたソリューションを通じて、事業の強靱性、柔軟性、生産効率の向上を支援している。自律型・多用途ロボティクス(AVR)の新世代製品の開発・商用化にも取り組み、世界のパートナーとともに、産業用途に適した高性能ハードウェアとインテリジェントソフトウェアの開発を進めている。従業員数は約7,000人。
※注1:消費電力の削減率は、オムニコア制御装置を使用し、同一の可搬重量条件でIRB 1700と従来機IRB 1600を比較したもの。
※注2:マーケット・リサーチ・フューチャー(Market Research Future)の調査によると、AIサーバー市場は2025~2035年の予測期間に年平均成長率(CAGR)34.46%で拡大する見通し。
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