バルメット(Valmet):2026年10月12日
バルメットは、中国の安徽林平循環発展(Anhui Linping Circular Development)から、同社の中国工場向けに板紙製造ライン「PM 9」を受注した。新ラインは、抄紙機本体に加え、自動化システムやライフサイクルサポートを含む一括納入案件で、軽量フルーティング原紙やライナー原紙の効率的な生産を目的としている。稼働開始は2028年を予定している。受注額は非公表で、2026年第3四半期の受注高に計上された。
新ラインは、高速生産に対応し、製品ポートフォリオの拡充と資源効率の向上、環境負荷の低減を目指す顧客の戦略を支援する。バルメットは同顧客に対し、これまでにも中国・安徽省蕭県の工場向けに板紙製造ライン「PM 8」を納入しており、今回の案件は既存の協力関係を継続するものとなる。
安徽林平循環発展の李建設(Li Jianshe)董事長は、「今回の投資は、資源効率の高い生産という目標を達成しながら、市場での当社の地位を強化するものだ。前回の抄紙機プロジェクトでバルメットと良好な協力関係を築いた実績があり、今回の一括納入においても、確実なプロジェクト遂行と充実したライフサイクルサポートによって、生産・性能目標を達成できると確信している」とコメントした。
今回の納入には、ヘッドボックスからリールワインダーまでの板紙製造設備一式を含む。軽量フルーティング原紙およびライナー原紙の生産において、優れた操業性と生産性を実現するよう設計した。
抄紙工程では、高度な多層ヘッドボックス技術を採用し、最適な層構造と紙層形成を実現する。また、センターロール付きプレスと閉式シート搬送技術により、プレス部から乾燥部まで紙匹を連続的に支持する。さらに、プレドライヤー部のコンパクトな配置と、操業性を考慮した各種システムの組み合わせにより、紙切れのリスクを低減し、高速運転時の安定性を高める。リールワインダーは、所定の生産能力と高品質な巻取製品の実現を支援する。
安定した運転と長期にわたる性能維持に向け、スペアパーツ、デジタルサービス、抄紙機用衣料品などのサービスに加え、自動化ソリューションを提供する。自動化システムは生産効率の確保に貢献するとともに、工場の自律運転化に向けた取り組みを支援する。
バルメットの包装・製紙事業部門で営業マネジャーを務めるヴェリマッティ・ミスカラ(Veli-Matti Miskala)氏は、「安徽林平循環発展との協力関係を継続できることをうれしく思う。今回の投資は、長期的なパートナーシップを通じて築いてきた信頼と、高い生産性能の実現に向けた共通の取り組みを反映している」と述べた。
■安徽林平循環発展について
安徽林平循環発展(Anhui Linping Circular Development Co., Ltd.)は、2002年に設立された中国のハイテク企業。安徽省蕭県の循環経済産業園に拠点を置き、省級企業技術センターおよび工程研究センターに指定されている。主力製品は高級包装材料で、中国国内で広く知られる商標を有する。
■バルメット(Valmet)について
バルメットは、プロセス産業向け技術を提供するグローバル企業。225年以上の産業経験を持ち、世界約40カ国で約18,500人の専門人材を擁する。技術・サービスに加え、自動化および流量制御ソリューションを提供し、顧客の設備ライフサイクル全体を支援している。
2025年の売上高は約52億ユーロ。本社はフィンランドのエスポーに置き、株式はナスダック・ヘルシンキに上場している。