コマツヨーロッパ、マース・リサイクリングに小型ホイールローダ「WA170M-11」を納入

コマツヨーロッパ(Komatsu Europe International N.V.):2026年8月13日

コマツ(Komatsu)は、スイス・ヴィンタートゥールのリサイクル事業者、マース・リサイクリング(Maag Recycling AG)が、2026年6月から小型ホイールローダ「WA170M-11」を導入したと発表した。紙、ガラス、金属スクラップ、アルミ缶など多様なリサイクル資材の荷役・処理に活用している。

マース・リサイクリングの施設では、トラックや鉄道貨車が日々出入りし、さまざまな資源を効率的に処理している。限られた敷地内で作業内容が頻繁に変化するため、多用途性と機動性、信頼性を備えた荷役機械が求められている。

同社のジュディス・マース(Judith Maag)マネージングディレクターは、「扱う資材の種類が多いことが仕事を面白くする一方で、難しさにもつながっている。さまざまな作業を確実にこなせる機械が必要だ」と説明する。

リサイクル現場では、摩耗性の高い資材や粉じん、ガラス片、鋭利な部材、天候変化など、機械にとって厳しい環境となる。さらに、搬入される資材を正確に予測することは難しく、オペレーターには状況に応じた柔軟な対応が求められる。

WA170M-11は、コンパクトな車体による取り回しの良さが特徴。狭い作業エリアでも機動性を発揮するとともに、約4.1mの高さにある鉄道貨車への積み込みにも対応する。

マース氏は「応答性、パワー、機動性に優れている。比較的狭い場所で複数の作業が同時に行われる当社の現場では、これらの性能が重要だ」と評価している。

■操作性と安全性を重視

同社は機械の性能だけでなく、実際の作業現場での使いやすさも重視している。最新技術を搭載しながらも操作を複雑にしないことを求めており、オペレーターが日常的に扱いやすい機械を選定した。

WA170M-11には後方確認カメラを搭載し、車両や人の往来が多いリサイクルヤードでの視認性と安全性を向上。空調機能に加え、同社が従来使用していたハイチップバケットとの互換性も、オペレーターの作業性と生産性向上に寄与している。

マース・リサイクリングは約80年にわたり産業リサイクルを手掛ける4代目のファミリー企業で、従業員は約70人。産業リサイクル施設、電子機器解体センター、一般向けリサイクルヤードを運営している。また、身体的・精神的な障害を持つ人にも雇用機会を提供するなど、社会的統合にも取り組んでいる。

同社では女性オペレーターも活躍しており、ビクトリア・レポバ(Viktoria Repova)氏とタニア・ピアネーゼ(Tania Pianese)氏がWA170M-11を運転している。マース氏は「革新性と操作性のバランスが取れているため、オペレーターは容易に機械に慣れることができる。機能を過剰に搭載していない点も、オペレーターが頻繁に機械を乗り換える現場では重要だ」と述べている。

■メンテナンス性と導入支援も評価

メンテナンス面では、チルトキャブと大きく開くエンジンフードにより、日常点検や整備へのアクセス性を確保。定期的なメンテナンス作業を迅速かつ容易に行えるとしている。

導入時には、コマツによる機械の引き渡しに加え、オペレーター向けの操作説明やトレーニングを実施。現場へのスムーズな導入を支援した。

また、納入前にはドイツ・ハノーバーにあるコマツ・ドイツ・コンストラクション(Komatsu Germany Construction)を訪問し、WA170M-11の実機を試乗するとともに、製造工程についても見学した。

マース氏は「この訪問によって、機械だけでなく、その背後にいる人々についても信頼を深めることができた」としている。

導入から数カ月が経過した現在について、同氏は「WA170M-11は当社の用途に非常によく適合している。敷地に適したサイズで、さまざまな作業に対応でき、毎日安定して稼働している」と評価している。

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