三菱重工、中小型CO₂回収装置を大型化、45万t/年クラスを新ラインアップ

三菱重工業は8月26日、中小型CO₂回収装置「CO₂MPACT™(コンパクト)」シリーズで、従来モデルからサイズアップした「CO₂MPACT™フルモジュール」のニューモデルを投入すると発表した。年間CO₂回収量は従来の最大7万tから45万tクラスへ拡大。標準設計とモジュール設計を組み合わせ、排ガス源に応じた最適化を図りながら、納期短縮と現地施工の省力化を実現する。

新モデルは、これまで「CO₂MPACT™フルモジュール」で採用してきた標準設計思想を踏襲しつつ、幅広い排ガス源のCO₂濃度に対応できる構成とした。工期、コスト、機器配置などを事前に検討しやすくすることで、案件ごとの設計期間短縮につなげる。

また、モジュール比率を90%以上に高め、プラント建設で大きな割合を占める現地作業を効率化・省力化する。従来工法と比較して、納期を6~12カ月程度短縮できるとしている。モジュールはトレーラーによる公道輸送や鉄道輸送が可能なサイズとし、現地での組み立て作業を抑制する。

同社は今後、顧客ニーズに応じてCO₂MPACT™のラインアップをさらに拡充する方針。中小型から大型まで幅広いCO₂排出源に対応することで、CO₂分離・回収から利用・貯留までをつなぐCCUSバリューチェーンの構築を推進する。

三菱重工グループは1990年から関西電力と共同でCO₂回収技術の開発に取り組んでいる。2026年8月現在、同技術を採用したプラントを18基納入し、2基を建設中。独自技術「KM CDR Process™」は、再生効率の高さと吸収液の劣化の少なさを特徴とし、省エネルギー性能の向上と運用コスト低減を図っている。

なお、三菱重工グループは9月9~11日に幕張メッセ(千葉市)で開催される「第26回 SMART ENERGY WEEK【秋】2026 CCUS EXPO」に出展する。CO₂MPACT™の新ラインアップのコンセプトやCO₂回収技術の実績を紹介する。10日には、三菱重工・プラント・インフラドメインCCUS事業責任者の長安立人理事が「三菱重工のCCUSバリューチェーン構築に向けた取り組み」と題して基調講演を行う。

■展示会概要

展示会名:第26回 SMART ENERGY WEEK【秋】2026 CCUS EXPO-CO₂の分離・回収・利用・貯蔵 技術展
会期:2026年9月9日(水)~11日(金)10:00~17:00
会場:幕張メッセ
三菱重工業ブース:7ホール E23-60

■基調講演概要

日時:2026年9月10日(木)10:30~11:30
講演タイトル:三菱重工のCCUSバリューチェーン構築に向けた取り組み
登壇者:三菱重工業 理事 プラント・インフラドメイン CCUS事業責任者 長安立人

■CO₂MPACT™フルモジュール概要

従来モデル:最大7万t/年
新モデル:45万t/年クラス
モジュール比率:90%以上
納期短縮:従来工法比6~12カ月程度
対応:幅広い排ガス源(CO₂濃度)
輸送:トレーラーによる公道輸送、鉄道輸送に対応

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