川崎重工、川崎臨海部で水素製造設備の建設に着手

・18トン/日、2029年春完成へ

川崎重工業は8月25日、川崎臨海部(川崎市川崎区扇町)で、水蒸気メタン改質法(SMR)による水素製造設備の建設に着手したと発表した。2029年春頃の完成を予定しており、都市ガス(13A)を原料に、純度99.999%の高純度水素を1日当たり18トン製造する計画である。

同設備で製造した水素は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業「液化水素サプライチェーンの商用化実証」において、日本水素エネルギー(JSE)が整備を進める液化水素基地「川崎LH₂ターミナル」(川崎市川崎区扇島)などへ供給する計画。川崎臨海部に整備する高圧水素パイプラインを活用し、水素製造設備と液化水素基地を接続する。

同社は、今回の設備建設・運用を通じて、国内における水素供給基盤の強化を図る。水素の製造から輸送、液化・供給に至るサプライチェーンの構築を進めることで、水素の社会実装と水素産業の立ち上がりを加速させる狙いである。

設備の水素製造方式にはSMR(Steam Methane Reformer=水蒸気メタン改質法)を採用。製造能力は公称18トン/日、製品水素純度は99.999%とする。燃料・主原料には都市ガス(13A)を使用する。

川崎重工は、設備の建設・運用に際して関係法令および川崎市の条例に基づく必要な手続きを進め、地域社会との調和を図りながら安全・安心の確保に取り組むとしている。

川崎臨海部では、水素の製造・輸送・貯蔵・利用に関わる設備整備が進められており、今回の水素製造設備は、こうした地域の水素供給拠点形成を支える中核設備の一つとなる。川崎重工は、国内の水素需要拡大を見据え、安定的な水素供給基盤の構築を進める。

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