・約50km・9駅、165両を導入 2031年12月完工へ
三菱重工業は20日、UAE・ドバイで開発が進むアル・マクトゥーム国際空港の第1期開発計画向けに、全自動無人運転車両(APM)システムを受注したと発表した。ドバイ現地法人のMHI Mobility Engineering Services(MHI-MESC)およびインドのLarsen & Toubro(L&T)との3社コンソーシアムで受注した。空港向けとして世界最大規模となる、路線長約50km・9駅のシステムを整備する。
三菱重工とMHI-MESCはコンソーシアムのリーダーとして、APM車両165両と信号システムの設計、調達、試験を担うほか、システム全体のインテグレーションを担当する。L&Tはその他サブシステムの設計・調達・試験ならびに現地工事を受け持つ。完工は2031年12月を予定する。[mhi]
空港開発の基幹交通に
アル・マクトゥーム国際空港は、ドバイ政府が世界有数のハブ空港を目指して推進する国家的な大型開発案件。2032年の開港を見込み、将来的には年間2億6000万人の利用客に対応する計画で、段階的な拡張も予定する。
今回導入するAPMは、空港内のターミナル間および主要施設間を結ぶ基幹交通として機能する。旅客の乗り継ぎ・構内移動を支え、移動時間の短縮と利用者利便性の向上、航空需要の増加を見据えた効率的な空港運営につなげる。路線長では、米ダラス・フォートワース国際空港の「DFW Skylink」(約8km)などを大きく上回る規模となる。
■ドバイでの実績を生かす
三菱重工グループはドバイで、2011年にドバイメトロを完成させ、現在も関連会社を通じて運行・保守サービスを提供している。また、ドバイ国際空港ターミナル3向けAPMを2012年に完成させ、MHI-MESCを通じて同システムの運行・保守にも携わる。こうした都市鉄道・空港内交通の整備から運営までの実績を、今回の大型案件に生かす。
同グループは、鉄道・新交通システム分野で培った技術を基に、日本製の車両・信号システムを供給する方針。将来的に見込まれる空港の段階拡張や、APMの運行・保守業務の民間委託も視野に入れ、ドバイの航空・都市交通インフラ事業への関与を長期的に深める考えだ。
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