・各種バイオマス・リサイクル原料に対応、バイオメタノールやSAF向け技術開発を加速
住友重機械工業は8月24日、愛媛製造所新居浜工場(愛媛県新居浜市)内に新設した「新居浜ガス化パイロット試験設備」の試運転を開始したと発表した。各種バイオマスやリサイクル由来原料を対象にガス化実証や最適プロセスの検証を行い、顧客の事業化検討や設備導入を支援する。
同設備は流動床ガス化炉を採用し、原料処理能力は2.4トン/日。木質バイオマスをはじめとする各種バイオマス、リサイクル原料などを対象とし、ガス化剤には空気、酸素、蒸気を使用できる。
同社は、国内外で実績を持つ循環流動層(CFB)およびバブリング流動床(BFB)の燃焼技術を発展させ、多様な原料に対応する独自の流動床ガス化技術を開発してきた。1980年代以降、欧州を中心に複数のガス化設備を納入している。
今回のパイロット設備では、原料ごとのガス化特性や生成ガスの品質などに関するデータを蓄積する。これらのデータを基に、顧客の事業計画や原料条件に応じた最適な設備構成を提案し、商用設備の導入につなげる。
背景には、国際的なエネルギー情勢の変化や脱炭素化の進展に伴う、化石資源に代わる持続可能な炭素資源の確保に対する需要の高まりがある。ガス化技術を利用することで、バイオマスなどを燃料や化学品の原料となるガスへ転換する。
住友重機械は今後、需要拡大が見込まれるバイオメタノールやSAF(持続可能な航空燃料)などのバイオ液体燃料分野への展開を加速する。流動床ガス化技術を中核として、持続可能な燃料製造システムの構築を進め、安定的なエネルギー供給と脱炭素社会の実現に貢献する。
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