コネクレーンズ、米トロピカル・シッピング向けに移動式港湾クレーン4基を受注、米領バージン諸島で初導入

コネクレーンズ(Konecranes) :2026年7月16日

コネクレーンズは、米国の海運・物流会社トロピカル・シッピング(Tropical Shipping)から、移動式港湾クレーン「コネクレーンズ・ゴットワルド(Konecranes Gottwald)ESP.6」4基を受注したと発表した。フロリダ州および米領バージン諸島向けに導入されるもので、セントクロイ島(St. Croix)とセントトーマス島(St. Thomas)では初めて移動式港湾クレーンが配備され、貨物荷役能力の大幅な向上が期待される。

受注は2026年第2四半期に計上され、納入および稼働開始は2027年第2四半期を予定している。

トロピカル・シッピングは20年以上にわたりコネクレーンズ製設備を採用しており、同社の物流ネットワークでは従来世代のコネクレーンズ・ゴットワルド移動式港湾クレーンを複数運用している。今回の導入により、最新の「ジェネレーション6(Generation 6)」技術を採用した機種へ更新を進める。

納入先は、フロリダ州リビエラビーチ(Riviera Beach)に1基、米領バージン諸島のセントクロイ島に1基、セントトーマス島に2基。両島への移動式港湾クレーン導入は今回が初めてとなり、岸壁でのコンテナ荷役能力を大幅に強化する。

トロピカル・シッピングのフリート保全部門ディレクター、ケビン・ブレイク(Kevin Blake)氏は、「20年以上にわたりコネクレーンズの設備は高い信頼性と性能を提供してきた。新型クレーンは時間当たりの荷役能力をさらに高めるとともに、ディーゼル・エレクトリック方式により高効率化と排出ガス低減を実現する。セントクロイ島とセントトーマス島への初導入は、米領バージン諸島における貨物・保守体制にとって重要な節目となる。また、この投資はカリブ地域のサプライチェーンを支える実証済み技術を通じて、効率向上と脱炭素化を推進する当社の長年の取り組みを示すものだ」とコメントした。

今回の契約には、遠隔監視システム「TRUCONNECT(TRUCONNECT®)」も含まれる。島しょ部に拠点が分散する同社では保守作業の大半を自社で実施しており、遠隔監視によって運転データを共有することで、コネクレーンズは予防保全に向けた部品供給や技術支援を迅速に提供できるようになる。

コネクレーンズ・ポートソリューションズ(Port Solutions)地域営業担当バイスプレジデントのアラン・ガルシア(Alan Garcia)氏は、「長年のパートナーシップが生み出した成果を象徴する案件である。トロピカル・シッピングは当社の移動式港湾クレーン技術を熟知しており、今回の導入によりジェネレーション6技術への更新が進む。米領バージン諸島の荷役業務を変革する節目となる投資を支援できることを誇りに思う」と述べた。

また、この契約はコネクレーンズが推進する港湾脱炭素化ロードマップ「エコリフティング(Ecolifting)」の取り組みを裏付ける案件でもある。同社は再生可能ディーゼル対応、ハイブリッド化、フル電動化、水素活用など、顧客ニーズに応じた幅広いソリューションを提供し、港湾荷役のゼロ排出化を段階的に支援していく方針である。

コネクレーンズは世界50カ国以上で約1万6,500人を擁するマテリアルハンドリング機器の大手メーカー。2025年の売上高は42億ユーロで、ヘルシンキ証券取引所ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に「KCR」のティッカーシンボルで上場している。

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