ナブテスコは7月16日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙探査イノベーションハブが実施する「Moon to Mars Innovation」第13回研究提案募集で、コマツと共同提案した「宇宙環境下で使用可能かつ掘削負荷に耐えうる電動アクチュエータの考案」が採択されたと発表した。ナブテスコが実施代表機関を務め、JAXA、コマツとともに2028年3月まで研究を進める。
将来的な月面での有人活動では、水資源の採取やインフラ整備を担う月面掘削用建設機械の実用化が期待されている。一方、月面は真空環境に加え、宇宙放射線や昼夜で大きく変化する極端な温度環境にさらされるため、従来の油圧システムに代わる高耐環境・高効率な駆動技術が求められている。
研究では、真空環境下でも使用可能で、掘削時の高負荷に耐えられる建設機械用の小型・軽量電動アクチュエータの技術確立を目指す。必要な性能や耐久性の実現方法、使用条件を明らかにするとともに、材料や使用要件を踏まえた技術開発を進め、月面建設機械の実用化につなげる考えだ。
ナブテスコは、建設機械向け電動駆動システムの開発を進めており、高負荷対応の電動アクチュエータを採用することで、従来の油圧式システムと比べ約5倍のエネルギー効率を実現するとしている。また、高精度な動作による作業範囲の拡大も期待されている。今回の研究では、こうした電動化技術を宇宙用途へ展開し、月面環境に対応したアクチュエータの実現を目指す。
■研究概要
- 研究名称:「月面建機のための高負荷対応の小型軽量アクチュエータの開発」
- 実施機関:ナブテスコ、コマツ、JAXA
- 研究期間:2026年4月~2028年3月
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