三一(SANY)、ブラジル新工場で油圧ショベルと商用車の初号機を出荷、中南米向け生産・供給体制を強化

三一(SANY):2026年7月14日

三一集団(SANY Group)はこのほど、ブラジル・サンパウロ州カンピーナス(Campinas)、に建設した製造工場で、油圧ショベルと商用車の初号機の組み立て・出荷を完了したと発表した。ブラジルにおける製造基盤を本格稼働させ、中南米市場での事業拡大を加速する重要な節目となる。

第1期工場の敷地面積は35万㎡で、油圧ショベルと商用車の2本の組立ラインを備える。年間生産能力は合計3,500台で、このうち油圧ショベルが1,500台、商用車が2,000台を計画している。ブラジル国内に加え、周辺の中南米市場への供給拠点として活用する。

現地生産により、国境を越える物流コストや輸入関税負担を低減するとともに、納期短縮を実現し、顧客への対応力を高める。カンピーナス工場は製造・販売・サービス機能を一体化し、中南米地域におけるサプライチェーンの強化と競争力向上を図る。

三一集団はブラジル市場への参入以来、現地販売、製造、サービス体制の構築を進めてきた。今回の工場稼働により、同地域で開発から生産、販売、アフターサービスまでを一貫して担う製造能力を確立した。

同社は製造の現地化に加え、販売網や金融サービスへの投資も積極的に進めている。現在、三一ブラジル(SANY Brazil)の従業員の約80%は現地採用で、ブラジル全土に数十社の販売代理店ネットワークを構築している。新工場では約200人の直接雇用を創出しており、今後はさらに数千人規模の雇用創出が見込まれている。

また、2025年にブラジル中央銀行の認可を取得し、2026年初めに営業を開始した三一バンコ(SANY Banco)は、現地市場向けに設備販売、保守サービス、金融を組み合わせた包括的なソリューションを提供している。

三一ラテンアメリカ(SANY Latin America)の曹特(Cao Te)董事長と、プロジェクト総経理の陳偉(Chen Wei)氏は、第1期ラインはすでに初期生産が可能な体制となっており、第2期工場の計画も開始したと説明。今後は製品ラインアップを順次拡充し、ブラジル市場向けの製品群をさらに強化する方針を示した。

両氏は「カンピーナス工場を中南米地域の製造ハブとして育成し、現地生産を一段と強化するとともに、高品質な製品を中南米全域の顧客へ提供していく」としている。

ニュースリリース