加藤製作所は、油圧ショベル「REGZAM(レグザム)」シリーズを刷新し、第3弾となる12tクラス油圧ショベル「HD512-9」の販売を7月から開始した。優れた機動性と力強い作業性能を両立するとともに、環境性能、安全性、整備性、車両管理機能を強化し、宅地造成や中規模土木、道路工事、解体工事など幅広い用途への対応を図る。
HD512-9は、限られた作業スペースで高い生産性が求められる現場を主な対象として開発したモデル。新採用エンジンの出力・トルク性能を生かして油圧システムを最適化し、操作性と燃費性能を向上させた。従来機比でけん引力を10%、旋回トルクを18%向上させたほか、90度旋回捨て掘り時の燃料消費量をPモードで10%低減した。また、多様なアタッチメントにも対応できる拡張性を備える(オプション)。
環境性能では、ヤンマー製「4TN101」エンジンを採用し、日本の「特定特殊自動車排出ガス規制2014年基準」と欧州Stage V排出ガス規制に適合。排出ガス後処理装置としてDOC、DPF、SCRを組み合わせ、粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)の排出を大幅に低減する。さらに、国土交通省の「超低騒音型建設機械」および「2020年燃費基準100%達成建設機械」の認定を取得した。
耐久性・整備性では、ブーム・アームの各関節ブッシュに高性能焼結ブッシュを採用し、グリス保持力を高めて耐久性を向上。旋回モータも刷新し、耐久性を35%向上させた。各種フィルタをエンジンルーム内に集約配置することで、日常点検やメンテナンス作業も容易にした。
キャブには新設計の運転席を採用し、前方空間を拡大して乗降性と居住性を改善。従来から評価の高いAPC制御システムを継承し、タッチパネルで作業モードやアタッチメント油圧流量などを容易に設定できるほか、分割式フロアマットの採用で清掃性も高めた。
安全面では、7インチワイド液晶モニターのカメラ表示領域を91%拡大し視認性を向上。サイドデフロスタ機能により右側視界を確保するほか、人検知サラウンドビューシステム(オプション)も設定し、周囲の作業者との接触リスク低減を支援する。
車両管理では、テレマティクスシステム「K-cast」を標準搭載し、位置情報や稼働状況、燃料残量などを遠隔で管理可能とした。また、従来のタグ認証に代えてパスワード認証方式を採用し、タグ紛失や盗難リスクの低減を図っている。
HD512-9の運転質量は1万3,100kg、標準バケット容量0.50㎥、定格出力73.6kW。標準小売価格は2,150万円(税別)からで、年間販売目標は200台としている。
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