ドイツ(DEUTZ)、無人地上システム「GEREON」の量産を開始、ARX Roboticsと提携

・ウクライナ向け出荷へ

ドイツ(DEUTZ):2026年7月7日

ドイツ(DEUTZ)は7月7日、ミュンヘンの防衛テック企業アークス・ロボティクス(ARX Robotics)との戦略提携のもと、無人地上システム「ゲレオン(GEREON)」の量産を開始すると発表した。生産はドイツ南部ウルム工場で立ち上げられ、初号機は2026年夏の終わり以降、ウクライナ向けに出荷される予定である。

両社は2025年10月に戦略的パートナーシップを締結しており、今回の量産化はその具体化となる。アークス・ロボティクス(ARX Robotics)はソフトウエア定義型の無人地上防衛システムの開発を手掛ける欧州有力企業で、次世代無人システムの開発を進めている。

ドイツ(DEUTZ)のディフェンス事業部CEOであるマルコ・ヘレ(Marco Herre)氏は、「当社はパワートレイン分野における技術力に加え、工業的な量産能力を強みとする。ウクライナ向け供給に向け、ウルム工場での生産を増強しており、本提携は欧州の防衛力強化に資するものだ」と述べた。
生産開始は数週間以内を見込み、ウルム工場からの初期ロットは早ければ夏終盤にも出荷される計画である。

一方、アークス・ロボティクス(ARX Robotics)の共同創業者兼CEOであるマーク・ヴィートフェルト(Marc Wietfeld)氏は、「ウクライナ戦争は、欧州の防衛力が技術革新のみならず、工業的スケールにも依存していることを示した。両社は軍事イノベーションと量産体制を結び付け、その実装を加速する」とコメントした。
技術面では、ドイツ(DEUTZ)の駆動システムを同社の無人地上システムに適用する。対象にはバッテリー電動ドライブに加え、将来的には小型内燃機関やハイブリッド方式も含まれる。両社は、アークス・ロボティクス(ARX Robotics)のAI駆動型ソフトウエア基盤「ミトラOS(Mithra OS)」とドイツ(DEUTZ)の駆動系を接続するインターフェースを共同開発する。

また、ドイツ(DEUTZ)はエネルギーおよびニューテック事業部を通じ、現地におけるエネルギーインフラも提供する。具体的には発電機、蓄電ソリューション、交換式バッテリーなどが含まれる。さらに、同社のグローバルな生産・サービスネットワークを活用することで、拡張性と保守性を高め、大規模受注への迅速な対応を可能とする。

ドイツ(DEUTZ)はディフェンス事業部を通じ、防衛市場への本格参入を進めている。軍用エンジン供給に加え、軍用ドローン、自律型車両、分散型発電分野での買収や提携を戦略の柱としている。

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