パルフィンガー、ベトナム・ハノイ近郊工場を紹介、海洋機器の生産拠点として高品質・高度なカスタマイズ対応を推進

パルフィンガー(PALFINGER) :2026年7月7日

パルフィンガーは、ベトナム・ハノイ近郊のフンイエン省にある海洋関連製品の生産拠点を紹介した。同工場はボートやダビット、ウインチなど海洋機器の製造を担う重要拠点で、高品質な製品供給と顧客ごとの高度なカスタマイズ対応を強みとしている。

同社は世界各地に生産拠点を展開しており、それぞれの拠点が独自の専門性を生かしながら技術革新と品質向上を支えている。今回紹介されたハノイ近郊の工場も、同社の海洋事業を支える中核拠点の一つとなっている。

同工場を率いるのは、オペレーション・プラントマネージャー兼マネージングディレクターのビン・ティ・チャン(Binh Thi Tran)氏。同氏はパルフィンガー(PALFINGER)で20年のキャリアを持ち、管理アシスタントとして入社後、人事、総務、財務、サプライチェーンなど幅広い業務を経験。現在はベトナムの海洋事業チームを統括し、ボート、ダビット、ウインチ、コンテナスキッディングシステム、補修部品、各種サービスの製造を指揮している。

フンイエン工場の敷地面積は約1万4,700平方メートル。約200人の従業員が年間約900トンの原材料を加工し、年間平均でボート130隻、ダビット160基、ウインチ90台を生産する。年末から新年にかけての冬季は、年度末の緊急案件や新年度向け大型案件が集中する繁忙期となる。

品質管理では、パルフィンガー(PALFINGER)の厳格な品質基準に基づき、工具や作業手順、従業員教育、各種認証を徹底。品質管理計画(Quality Control Plan)の運用に加え、複数段階の品質ゲート、年次監査、継続的改善活動を組み合わせることで品質水準を維持している。また、専門教育や試験方法、ISO規格に関する認証も常に最新の状態に保っている。

さらに、顧客との緊密なコミュニケーションも重視しており、顧客からのフィードバックを継続的に収集し、必要に応じて製造プロセスを改善している。加えて、調達部品についてもサプライヤー管理を徹底し、高品質な材料のみを採用している。

製品試験については、生産工程全体に組み込まれた重要な品質保証プロセスとなっている。すべての製品に対して工場受入試験(Factory Acceptance Testing:FAT)を実施し、自社または認定第三者機関による検証を通じて、顧客要求や各種海事規則への適合性を確認する。

このほか、機能試験、負荷試験、安定性試験も実施し、規定条件下での性能を検証。新製品や設計変更品については、試作段階から体系的な評価試験を行い、技術的な信頼性と量産性を確保している。

海洋機器は顧客ごとの仕様や各国規制への対応が求められるため、高度な個別設計が特徴となる。耐氷仕様(アイスクラス)材料への対応、防爆仕様、防食塗装システムの適用、消防システムなど複雑なシステム統合が大きな技術課題となる。

同工場では、大型仕様の先進的なダビットシステムや、最大150人乗りの大容量救命艇の製造実績も持つ。これらの製品は、荷重試験、衝撃試験、落下試験など包括的な性能評価を経て量産製品として供給されている。

パルフィンガー(PALFINGER)は、ハノイ近郊工場が高品質な海洋ソリューションを提供する重要拠点として機能しており、品質、確実な生産体制、顧客要求への対応力を武器に、多様で高度なカスタマイズ製品を安定供給しているとしている。

なお、同社は近くハノイ拠点の設立20周年を迎える予定で、今後あらためて記念企画や詳細を紹介するとしている。

ニュースリリース