コマツは7月8日、シンガポールの国家的大規模インフラ事業であるチャンギ空港ターミナル5建設プロジェクトにおいて、施工管理デジタルソリューション「スマートコンストラクション®」の導入を開始したと発表した。同ソリューションのシンガポールでの本格導入は今回が初めてとなる。
チャンギ空港ターミナル5は、シンガポールの国家航空戦略を支える中核プロジェクトとして2025年5月に着工し、2030年代半ばの完成を予定している。総開発面積は約1,080ha(10.8平方km)に及び、既存のターミナル1~4を合わせた規模を上回るメガターミナルとして整備される。年間旅客処理能力は5,000万人で、将来的には7,000万人規模まで拡張可能とされる。
同プロジェクトでは、「3D Machine Guidance」「3D Machine Guidance Flex」「SC Dashboard」などのスマートコンストラクションソリューションを導入する。建設機械の施工量をリアルタイムで把握するとともに、機械間のデータ連携や施工データの一元管理を実現し、現場全体の施工効率向上と迅速な意思決定を支援する。
近年、シンガポールでは建設分野のデジタル化が急速に進展しており、コマツはこれまで政府機関や主要コントラクターに対し、ICT施工技術やデジタルソリューションを提案し、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進してきた。
今回の導入では、スマートコンストラクションの開発・提供を担う子会社のEARTHBRAINと連携。同プロジェクト向けに多数の建設機械を納入しており、そのうち特定工区でスマートコンストラクションソリューションの運用を進める。安全性と生産性の向上に加え、シンガポールにおける建設現場のデジタル変革を加速させるとともに、アジア地域全体への展開も視野に入れる。
コマツはこれまで世界で9,000台以上の「3D Machine Guidance」と22,000台以上のICT建機「Intelligent Machine Control(iMC)」を提供してきた実績を持つ。今後もスマートコンストラクションをはじめとするデジタルソリューションを通じ、建設業界の生産性向上や人手不足への対応、持続可能な社会の実現に貢献していく方針である。
コメントを投稿するにはログインしてください。