・長期契約を新規獲得、性能向上と運用信頼性強化を支援
メッツォ(Metso):2026年6月29日
メッツォは6月29日、アジア太平洋地域におけるミルライニング向けライフサイクルサービス(Life Cycle Services=LCS)事業を拡大し、2026年上半期に新たに2件の長期契約を獲得したと発表した。これにより、同地域での将来的な案件パイプラインも強化された。
今回の契約は、設備供給にとどまらず、性能、信頼性、透明性を顧客と共有目標として取り組む長期的な協業モデルへの移行が進んでいることを示すものとしている。
同社は2025年にも同地域でミルライニング向けLCS契約を2件締結しており、今回を含む4契約の総額は2,500万ユーロ超に達する。契約期間は最長3年で、受注は四半期ごとに計上される。これらの契約では、メッツォの設備技術と統合型サービスを組み合わせ、顧客ごとの要求に応じた最適化ソリューションを提供し、長期的な設備性能向上を目指す。
顧客側では操業の安定性や性能向上への要求が高まっており、今回の4契約では長期サービスの対象範囲を拡張するとともに、複数拠点におけるミルライニング仕様の標準化を進めることで、継続的改善と運用効率向上を実現する。
メッツォ・アジア太平洋地域・粉砕ソリューショングループ責任者のジャロッド・パイク(Jarrod Pyke)氏は、「LCS契約を通じて顧客と密接に連携し、独自のLCSコンセプト、技術力、資産管理能力、地域密着体制を組み合わせている。これにより操業性能の向上、予見性の強化、定量的な長期価値の提供を実現する」とコメントした。
■成果連動型サービスモデルを導入
新規契約のうち2件は、ライナー性能を処理能力や寿命と直接連動させる成果連動型ミルライニング契約となる。操業成果と顧客目標を一致させ、性能責任を共有することで、操業リスク低減や保守・生産計画の高度化を支援する。
また、包括的なサービスパッケージを通じて、顧客は複数サプライヤー体制からの集約や、全拠点にわたるミルライニング供給の標準化を推進。ライナー供給に加え、技術支援や継続的サポートを組み合わせることで、より安定的かつ効率的な運用体制の構築を後押しする。
■サイト要件に応じた統合サービスを展開
残る2件の契約では、ライフサイクルサービスを現場要件に合わせて柔軟に設計した。具体的には、委託在庫、生産計画に連動した納入スケジュール、現地技術支援、定修停止時のサポート、定期点検、継続改善施策などを組み合わせる。
一部契約では、工場全体を対象としたミルライナー供給にも対応し、継続的な技術指導と体系的な性能評価を実施する。これにより契約期間全体を通じた設備最適化と安定操業を支援する。
■600件超の契約実績を展開
メッツォのライフサイクルサービスは、顧客と合意した目標に基づき、定量的な成果改善を実現するサービスモデル。顧客ニーズに応じて、アフターマーケット領域から設備供給まで幅広く対応する。
ミルライニング用途では、継続的な監視、個別最適化ソリューション、データ活用型の意思決定により、ライニング性能の最適化を図る。
同社のLCSモデルは世界各地で展開されており、現在600件超の契約が稼働中。顧客の設備稼働率向上と長期的な運用効率改善を支援している。
メッツォは、骨材、鉱物処理、金属精製分野向けに持続可能技術、エンドツーエンドソリューション、サービスを提供する。顧客のエネルギー効率・水利用効率向上、生産性改善、環境リスク低減を支援している。2025年末時点の従業員数は約1万8,000人、約50カ国で事業展開し、2025年売上高は約53億ユーロ。本社はフィンランド・エスポー(Espoo)に所在し、ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。
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