リープヘル、第8世代マテリアルハンドラーをIFATで世界初公開

・電動化と操作性を大幅強化

リープヘル(Liebherr):2026年5月4日

リープヘルは、ドイツ・ミュンヘンで開催される環境・資源分野の国際見本市「IFAT 2026」(5月4~7日)において、第8世代マテリアルハンドラーを初公開した。新型「LH 18 M Industry」および電動モデル「LH 22 M Industry E」の2機種をプロトタイプとして披露し、廃棄物処理・リサイクル用途に向けた次世代機として展開する。

今回の第8世代は、同社の技術中立(テクノロジーニュートラル)戦略に基づき、用途に応じた駆動方式の最適化を図った点が特徴。会場では、従来型駆動の「LH 18 M Industry」と電動式「LH 22 M Industry E」を展示し、今後は幅広いトン数帯で電動モデルのラインアップ拡充を進める方針を示した。

両機は最適化されたキネマティクスと堅牢な構造により、高い荷役能力と長い作業半径を実現。リフトシリンダーおよびスティックシリンダーにはパイプ破裂防止機構を備え、安全性を高めた。さらに、上部旋回体に統合された電動サーボ制御により、オペレーターは機械設定を個別に調整できるほか、作業装置の終端減衰機能も備える。

メンテナンス面では、整備対象部品の配置を最適化し、アクセス性を向上。ダウンタイム低減による運用コスト削減に寄与する。加えて、今後はキャビンのスライドドアや全面ガラス床を標準装備とし、作業性と安全性の向上を図る。

■新型キャビン「emCAB」による視認性・快適性の向上

新世代機には、新開発のキャビン「emCAB」を採用。広い室内空間と人間工学に基づく操作系により、快適かつ集中した作業を可能にする。ガラス面積は従来比で15%拡大し、全周視界を大幅に改善。足元・頭上スペースも拡張し、長時間作業時の負担軽減に配慮した。調整可能な操作系と高品質シートにより、オペレーターごとの最適な作業環境を構築できる。

■操作コンセプト「INTUSI」を標準搭載

操作システムには、直感的ユーザーインターフェース「INTUSI(Intuitive User Interface)」を標準採用。機能の割り当てを自由にカスタマイズでき、スマートフォンのようなウィジェット形式で機能を整理する。操作系の配置も最適化されており、複雑化する機能を安全かつ効率的に扱える。設定内容はオペレータープロファイルごとに保存可能で、優先機能への迅速なアクセスを実現する。

■モビリティキットで電動機の柔軟運用を実現

電動モデルでは「モビリティキット」により、商用電源接続とバッテリー駆動の両方に対応。50kWhおよび100kWhのバッテリー仕様を用意予定で、現場環境に応じた柔軟な運用が可能となる。稼働中の充電にも対応し、停止時間を最小化する。

また、巻取り式ケーブルやトレーリングケーブル、車体接続プラグなど多様な給電方式にも対応し、現場インフラに応じた最適な構成を選択できる。さらに、第8世代ではバッテリー駆動時のマグネット作業にも初対応し、新開発の電気システムと磁石システムにより、電源接続時・非接続時の双方で効率的な運用を可能とした。

リープヘルは、新世代機によりマテリアルハンドリング分野の電動化と高効率化を一段と推進し、「次のレベル」への進化を目指すとしている。

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