・石炭RKAB減少と金販売停止が影響
ユナイテッド・トラクターズ(PT United Tractors Tbk):2026年4月29日
ユナイテッド・トラクターズは4月29日、2026年第1四半期(1〜3月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比17%減の28.6兆ルピア(約6,580億円)となり、金販売の停止や石炭生産計画(RKAB)配分の縮小が影響した。
純利益(特殊要因除く)は同44%減の1.8兆ルピア(約414億円)。アジンコート・リソーシズ(Agincourt Resources)による金販売がなかったことや、石炭RKABの減少に伴う需要低迷が主因となった。なお、森林利用許可(PPKH)に関連する支払いなど一時費用1.2兆ルピアを計上している。
■売上構成は以下の通り。
・鉱山請負:11.9兆ルピア(前年同期比6%減)
・石炭(一般炭・原料炭):8.0兆ルピア(同13%増)
・建設機械:7.5兆ルピア(同31%減)
・金・その他鉱物:6,916億ルピア(同76%減)
2026年3月末時点の純有利子負債は5.5兆ルピア(約1,265億円)で、前期末の純現金7.7兆ルピアから一転して純負債に転じた。これは金鉱山会社の買収や自社株買いの実施によるもの。
■建設機械
建設機械事業では、鉱山向け需要の減少を受け、コマツ製機械の販売台数が20%減の1,107台となった。市場シェアは18%で、鉱山分野では引き続き首位を維持した。
部品・サービス売上も4%減の2.7兆ルピアとなり、同事業全体の売上は31%減の7.5兆ルピア。石炭RKAB減少により鉱山顧客が新規設備投資を先送りしたことが響いた。
■鉱山請負
鉱山請負はPAMAおよび子会社KPPマイニング(KPP Mining)が担う。2026年第1四半期は、顧客の生産計画見直しにより、剥土量は7%減の2億3,600万bcm、石炭生産量は4%減の3,100万トンとなった。平均剥土比は7.6倍。売上は6%減の11.9兆ルピア。
■石炭事業
トゥランガ・リソーシズ(Turangga Resources)が展開する石炭事業では、自社販売量が23%増の400万トン(うち原料炭90万トン)。第三者分を含めた販売量は20%増の460万トンとなった。石炭価格の上昇を背景に、売上は13%増の8.0兆ルピアと伸長した。
■金・鉱物
金・その他鉱物事業の売上は76%減の6,916億ルピア。マルタベ金鉱山(Martabe Gold Mine)での販売停止が影響した。金販売量は4,000オンスと前年同期比93%減。
同鉱山は2026年3月、環境省(KLH)から操業再開の承認を取得している。
■ニッケル
ニッケル事業では、スターゲート・パシフィック・リソーシズ(Stargate Pasific Resources)が59.7万wmtの鉱石を販売(サプロライト17.1万wmt、リモナイト42.6万wmt)。
また、20.14%出資するニッケル・インダストリーズ(Nickel Industries Limited)の業績は、販売減少と金融費用増加の影響を受けた。2026年の鉱石販売RKABは1,430万wmt(前年900万wmt)に拡大している。
■コーポレート動向
2026年2月、子会社を通じて北スラウェシ州の金鉱山会社アラフラ・スルヤ・アラム(Arafura Surya Alam)を100%取得。
また、1月開始の自社株買い第2弾(2兆ルピア)を完了し、第3弾(最大2兆ルピア)を4〜6月に実施予定。市場安定化と持続的なキャッシュ創出力への自信を示すものとしている。
■ESG・グループ活動
環境省の環境評価プログラム「PROPER」で2024〜2025年期にグリーンおよびブルー評価を取得。持続可能な事業運営と環境対応の取り組みが評価された。
また、KPPマイニングは「フォーチュン(Fortune)」の「Change the World 2025」に選出され、ESGを軸とした事業運営が国際的に評価された。
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