・次期は大幅黒字拡大を見込む
ジェイテクトが4月28日に発表した2026年3月期連結業績によると、売上収益が前期比2.2%増の1兆9,249億円、事業利益が16.5%増の756億円と改善した一方、営業利益は35.4%減の248億円、親会社株主に帰属する当期利益は12.7%減の119億円と減益となった。欧州・中国経済の停滞や米国の関税政策など厳しい外部環境の中、付加価値の高い製品投入や原価改善活動の推進により収益性の改善を図った。
■事業別業績
自動車事業は、欧州・中国での販売減少はあったものの、円安効果に加え日本や北米等での販売増加により、売上収益が前期比2.5%増の1兆3,670億円、事業利益は同21.8%増の467億円と伸長した。米国での関税影響はあるものの、円安や原価改善効果が奏功した。
産業機械・軸受部門は、北米やアジア等での販売増加があったものの、欧州ニードルローラーベアリング事業の譲渡手続き完了の影響等により、売上収益が前期比1.5%減の3,470億円となった。一方、円安や原価改善・構造改革の効果等により、事業利益は同29.6%増の112億円と大きく改善した。
工作機械部門は日本や北米を中心に販売が増加し、売上収益が前期比6.0%増の2,108億円と好調を維持。事業利益は費用増加等の影響もあり、前期並みの174億円となった。
財政面では、資産合計が前期末比123億円増の1兆5,776億円、親会社所有者帰属持分比率は50.1%(前期47.6%)に改善した。営業キャッシュ・フローは1,084億円と前期の802億円から大幅に拡大し、現金及び現金同等物の期末残高は1,375億円となった。
同社は「JTEKT Group 2030 Vision」の達成に向けた第二期中期経営計画(2024〜2026年度)の中間年度として、ソリューションプロバイダーへの変革を推進。AI・デジタル技術の進化やモビリティ業界における新興メーカーの台頭など競争環境が一段と激化する中、技術やモノづくりを支える多様な人財を活かした稼ぐ力の強化に取り組んでいる。
配当については、1株当たり年間60円(前期比10円増)とし、2027年3月期はさらに70円への増配を予定している。
■今後の見通し
2027年3月期の業績予想については、売上収益が1兆8,800億円(前期比2.3%減)とやや減収を見込む一方、事業利益は900億円(同18.9%増)、営業利益は750億円(同201.8%増)、親会社株主に帰属する当期利益は500億円(同317.6%増)と大幅な黒字拡大を見込む。為替レートは1USドル155円、1ユーロ180円を前提としており、構造改革の進展とコスト改善効果を取り込み、業績の大幅回復を目指す構えだ。
ジェイテクトの2026年3月期決算短信
決算概要
決算補足資料
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