CNH、2026年第1四半期の売上は前年並みの38億ドル、2026年通期ガイダンスを据え置き

・2026年第1四半期の農業売上は前年比1%増の26億ドル(約4,082億円)、建設売上は3%減の5億7,400万ドル(約901億円) ※157円換算

CNHインダストリアル(CNH Industrial):2026年4月30日

英国バジルドン発――CNHインダストリアルは本日、2026年3月31日までの3か月の業績を発表した。2026年第1四半期の純利益は1,000万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.01ドルだった。2025年第1四半期の純利益は1億3,200万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.10ドルだった。第1四半期の連結売上高は38億2,600万ドル(前年同期比横ばい、約5,966億円、157円換算)、産業活動の純売上高は31億7,000万ドル(同横ばい)だった。調整後純利益は2,100万ドル(2025年第1四半期は1億3,200万ドル)、調整後希薄化後1株当たり利益は0.01ドル(同0.10ドル)だった。第1四半期の営業活動による純キャッシュフローは3,500万ドル、産業活動のフリーキャッシュフローの吸収額は5億8,900万ドルだった。
法人税費用は400万ドル(2025年第1四半期は4,700万ドル)で、実効税率(ETR)は30.8%(同29.0%)だった。調整後実効税率は20.0%(同29.0%)だった。

CNHインダストリアル2026年第1四半期データ(添付)

■ CEOコメント
Gerrit Marx(ゲリット・マルクス)最高経営責任者は次のように述べた。
「第1四半期は、北米農業機械の需要が歴史的な低水準にあり、複雑な貿易環境やブラジルにおける継続的な課題を反映したものとなったが、業績はおおむね想定の範囲内だった。チームは生産を慎重に管理し、チャネル在庫を安定的に保ちながら、業務効率と品質改善を通じてプラスの価格・製品コスト実績を上げることに徹した。グローバルな貿易ルートが開かれているとの前提のもと、業界は現在の農業サイクルの最低水準を通過しつつあると考えている。今後の市場回復に向けてCNHを適切なポジションに置くこと、強力な製品とテクノロジーでお客様を支援すること、そして持続的な長期価値の創出に引き続き注力する。」

■ 2026年第1四半期の部門別状況
<AGRICULTURE(農業)>
北米では、2026年第1四半期の140馬力以下のトラクターの業界販売量が前年比7%減、140馬力以上は27%減、コンバインは6%減だった。欧州・中東・アフリカ(EMEA)ではトラクター需要が2%増加した一方、コンバイン需要は5%減少した。南米ではトラクターが8%減、コンバインが33%減だった。アジア太平洋ではトラクターが21%増、コンバインが16%減だった。

農業部門の純売上高は、為替のプラス影響と好調な価格実現により、EMEAを除く全地域での出荷量減少を相殺し、前年同期比1%増の26億ドル(約4,082億円)となった。

調整後EBITは2,700万ドル(2025年第1四半期は1億3,900万ドル)に大幅減少した。北米・南米での出荷量減少、関税の影響、販管費(SG&A)・研究開発費(R&D)の増加、合弁事業の業績悪化が主因。研究開発投資は純売上高の7.9%(2025年第1四半期は6.3%)を占めた。調整後EBITマージンは1.0%(同5.4%)だった。

<CONSTRUCTION(建設)>
2026年第1四半期の建設機械の世界需要は、重機で前年比7%増、軽機は5%増だった。北米は4%増、EMEAは6%増、アジア太平洋は7%増となり、南米は横ばいだった。

建設部門の純売上高は、南米・北米での出荷量減少を主因に、四半期で3%減の5億7,400万ドル(約901億円)となった。

調整後EBITはマイナス2,800万ドル(2025年第1四半期はプラス1,400万ドル)に転落した。関税の影響、販管費の増加、出荷量の減少が主因で、価格実現により一部相殺された。調整後EBITマージンはマイナス4.9%(同プラス2.4%)だった。

<Financial Services(金融サービス)>
金融サービスの売上高は1%減少した。APACを除く全地域での出荷量減少、オペレーティングリース満期の減少に伴う機器販売の減少、EMEA での利回り低下が主因で、為替換算のプラス影響と南米・北米での利回り上昇により一部相殺された。

2026年第1四半期の純利益は7,400万ドルで、2025年同四半期から1,600万ドル減少した。ブラジルにおけるリスクコストの増加とAPACを除く全地域での出荷量減少が主因で、EMEA以外の全地域での金利マージン改善により一部相殺された。

管理ポートフォリオ(非連結合弁事業を含む)は2026年3月31日時点で280億ドル(うち小売が71%、卸売が29%)で、2025年3月31日時点と横ばい(固定通貨ベースでは10億ドル減)だった。2026年3月31日時点で、売掛金残高のうち30日超延滞の割合は3.5%(2025年3月31日時点は2.3%)に上昇しており、特に南米の農家に影響を与える経済的・環境的要因が背景にある。

■ 2026年の展望
農業従事者は引き続き、低い農産物価格、高い生産コスト、不透明な貿易環境という厳しい市場環境に直面している。CNHの農業部門は、低水準の生産維持、ディーラーネットワークとの連携によるチャネル在庫削減、コスト効率の追求、貿易政策の急速な変化への対応を継続する。建設部門は、品質・製造効率の向上と関税コスト相殺機会の追求を続ける。

関税・輸送コストの急激な変動はCNHにとって逆風となるが、販売実行力、コスト規律、製造パフォーマンスにより、従来のガイダンスを達成できると確信している。

これを踏まえ、2026年の業績見通しを以下のとおり据え置く。
∙農業部門の純売上高:前年比5%減から横ばい(為替換算の影響として+2%を含む)
∙農業部門の調整後EBITマージン:4.5%〜5.5%
∙建設部門の純売上高:前年比ほぼ横ばい(為替換算の影響として+1%を含む)
∙建設部門の調整後EBITマージン:1.0%〜2.0%
∙産業活動のフリーキャッシュフロー:1億5,000万ドル〜3億5,000万ドル
∙調整後希薄化後EPS:0.35ドル〜0.45ドル

■ CNH Industrial(CNHインダストリアル)について
CNHインダストリアル(NYSE:CNH)は、世界クラスの機器・テクノロジー・サービス企業。Case IHとNew Hollandは、機械からインプルメント、デジタルテクノロジーに至るまで360°の農業ソリューションを世界規模で提供している。CASEとNew Holland Construction Equipmentは、建設業界の生産性向上に資する幅広い建設製品を展開する。地域ブランドとして、農業用トラクターのSTEYR、精密農業・自律システムのRaven、高精度衛星測位技術のHemisphere、耕起・播種システムのFlexi-Coil、アプリケーション機器のMiller、電動ソリューションを含む小型・中型油圧ショベルのEurocomachなどを擁する。

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