ヒアブ、次世代技術で軍事物流と部隊防護を高度化 「ユーロサトリ2026」で新ソリューション公開

ヒアブ(Hiab):2026年6月11日

ヒアブは6月11日、フランス・パリで6月15日に開幕する防衛・安全保障分野の国際展示会「ユーロサトリ2026(Eurosatory 2026)」において、軍事・防衛向け物流分野の新製品群を発表すると発表した。コンテナ輸送や戦術支援、部隊運用時の安全性向上を目的とした次世代ソリューションを投入し、防衛物流領域での事業展開を強化する。

展示の中心となるのは、完全自動化フックリフト「マルチリフト・タロン(MULTILIFT Talon)」、ローダークレーン「ヒアブ1622 ATF(HIAB 1622 ATF)」、および「ヒアブJMICトップハンドラー(HIAB JMIC Top Handler)」の3製品。いずれも高リスク環境や戦術運用を想定して設計された。

また今回の展示会では、防衛向け事業ブランド「ヒアブ・ディフェンス・ロジスティクス(Hiab Defence Logistics、HDL)」を正式に運用開始する。これは従来の政府向け事業部門「ガバメント・ビジネス・オペレーションズ(Government Business Operations、GBO)」を再編したもので、40年以上にわたり培った防衛分野での支援実績を基盤に展開する。

■完全自動化フックリフト「マルチリフト・タロン」

「マルチリフト・タロン(MULTILIFT Talon)」は、戦術物流で求められる迅速性、効率、安全性を重視した新型フックリフト。

最大の特徴は、ISOコンテナやフラットラックの積み下ろしを運転席から100%遠隔操作できる点にある。保護構造を備えたトラックキャビン内から、単独オペレーターが積載作業を完結でき、乗員の安全性向上につながる。

展示会では、タトラ・トラック(TATRA Truck)が最新の「タトラ・フォース(TATRA FORCE)」シャシーへ搭載した仕様を展示する予定。

■戦術機動性を高める「ヒアブ1622 ATF」

「ヒアブ1622 ATF(HIAB 1622 ATF)」は、実戦運用実績を持つ「ヒアブ2222 ATFローダークレーン(HIAB 2222 ATF Loader Crane)」を発展させたモデル。

高い揚重性能に加え、低全高設計と長い作業半径を両立し、戦略輸送への対応を重視した。独自の折り畳み式コラム構造を採用しており、鉄道輸送や航空輸送、さらには車両屋根部に武装ステーションを搭載した車両にも適合する。

▽主な仕様・機能は以下の通り。

・最大クレーンモーメント:14.45tm
・最大作業半径:8.3m
・最大吊上能力(最大作業半径時):1,660kg
・無制限旋回機能を採用
・「スタビリティ・コントロール(Stability Control)」と「クレーン・チップ・コントロール(Crane Tip Control、CTC)」により、高精度かつ安全な荷役作業を実現

■JMIC対応で物流効率向上

防衛物流では20フィートISOコンテナやSTANAG規格フラットラックが広く利用されている。

ヒアブは、これらに搭載される「ジョイント・モジュラー・インターモーダル・コンテナ(Joint Modular Intermodal Container、JMIC)」向け専用荷役機器として「ヒアブJMICトップハンドラー(HIAB JMIC Top Handler)」を開発した。

ローダークレーンと組み合わせることで、JMICコンテナの迅速かつ安全な荷役作業を実現し、物流全体の処理効率向上を図る。

製品は手動式と油圧式の2仕様を展開し、会場では両モデルを展示する。

ヒアブ・ディフェンス・ロジスティクス(HDL)は、システム統合、軍用規格文書対応、運用者教育、世界規模のサービス体制を含む包括的な運用支援サービスも提供する。

「ユーロサトリ2026(Eurosatory 2026)」は6月15日から19日までフランス・パリで開催され、ヒアブは屋外展示エリア「ExtPe6b」、ブース「B65」に出展する。

■ヒアブ(Hiab)について
ヒアブは、道路輸送向け荷役機器のスマート化・持続可能化を推進する世界的メーカー。ローダークレーン「ヒアブ(HIAB)」、トラック搭載フォークリフト「モフェット(MOFFETT)」「プリンストン(PRINCETON)」、林業クレーン「ログリフト(LOGLIFT)」、フックリフト「マルチリフト(MULTILIFT)」など幅広いブランドを展開する。2025年売上高は約16億ユーロ、従業員数は約4,000人。世界100カ国超で事業を展開している。

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