メッツォ(Metso):2026年6月11日
メッツォは6月11日、フィンランド・ポリ(Pori)にある研究センターにおいて、鉱物学能力の強化に向けた新たな投資を発表した。この投資により、顧客は鉱物処理プロジェクトの全ライフサイクル(初期設計段階から運用最適化まで)で、より迅速かつ的確な意思決定が可能になる。
同社は新設備の導入により、高品質な鉱物学的データをより高速で提供する体制を整え、フロシート開発の迅速化と精度向上を実現する。
■自動鉱物解析装置「テスキャン TIMA™(TESCAN TIMA™)」を導入
今回の投資の目玉は、高性能自動鉱物学アナライザー「テスキャン TIMA™(TESCAN TIMA™)」の導入である。この先進装置は、高分解能電界放出形走査電子顕微鏡(FE-SEM)による画像取得と多検出器元素分析を1つの完全自動システムに統合したもの。メッツォが長年培ってきた鉱物分析の専門性をさらに強化し、分析速度の大幅向上とサンプル処理能力の拡大を可能にする。
これにより、同社の専門家は鉱石特性、鉱物結合状態、冶金挙動に関する定量データをより多くのサンプルから迅速に取得できるようになる。
■詳細な鉱物情報が意思決定を支える
メッツォのシニア鉱物学者テロ・クラフツォフ(Tero Kravtsov)氏は次のように述べる。「鉱物処理および金属精錬において、原料の鉱物学特性がプロセス全体の結果を決定づけます。原料、精鉱、尾鉱、その他のプロセス産物に対して、鉱物処理、湿式冶金、乾式冶金の各分野で詳細な鉱物分析を適用することで、早期段階での最適な冶金ルート選定の基盤を提供できます。」
また、鉱物処理部門ディレクターのマシュー・ヒックス(Matthew Hicks)氏は「今回の投資により、数十年にわたり蓄積してきた鉱物学の専門性をさらに強化します。分析能力の拡大とターンアラウンドタイムの短縮により、ポリ研究センターの専門家はより多くの案件に対して明確で実行可能な鉱物データを迅速に提供できるようになります。これにより、プロジェクトリスクの低減とプロセス全体を通じた資源効率の向上が図れます」と説明した。
■鉱業業界に寄与する先進研究体制
メッツォのポリ研究センターは、同社の研究開発拠点の一つであり、鉱物処理、湿式冶金、電池材料プロセスソリューション、製錬技術に特化している。高度な鉱物学、実験室試験、パイロット試験、フロシート開発を一貫して提供する独自の能力は、鉱山顧客の回収率向上、資源効率最適化、持続可能な処理ルートの構築を支援する。
メッツォ鉱物処理ソリューション部門バイスプレジデントのロドリゴ・グラウ(Rodrigo Grau)氏は「ポリにおける鉱物学能力の強化は、顧客との早期エンゲージメントを促進し、効率を向上させる重要な一手です。これは当社のコア製品・技術を中心とした統合フロシートを推進する上で鍵となります。最適な冶金ルートを定義する上で、鉱物学的特性評価は不可欠です」と強調した。
■ メッツォ(Metso)について
メッツォは、骨材、鉱物処理、金属精錬業界向けに持続可能な技術、エンドツーエンドのソリューションおよびサービスを提供する世界的リーダー企業。顧客のエネルギー・水使用効率の向上、生産性向上、環境リスク低減に貢献している。本社はフィンランド・エスポー(Espoo)にあり、2025年末時点で約50カ国に約18,000人の従業員を擁し、2025年の売上高は約53億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。
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