日立建機、遠隔操作油圧ショベル「RBTシリーズ」の操作システムを拡充

・コックピット型とポータブル型を追加し多様な施工現場に対応

日立建機は6月11日、遠隔操作ソリューション対応油圧ショベル「RBT(アールビーティー)シリーズ」の操作システムを拡充し、新たにコックピット型「RBT Remote Cab(リモート キャブ)」と、リモコン・モニター・カメラセット型「RBT Portable(ポータブル)」を追加すると発表した。日本国内向けの受注開始日は6月17日。施工条件や運用スタイルに応じた遠隔操作環境の構築を可能にし、建設現場の安全性向上や生産性改善を後押しする。

今回の拡充により、従来の近距離リモコン操作に加え、より実機に近い操作感や柔軟な映像・操作環境へのニーズに対応する。新システムは、6月17日から20日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される「第8回 国際 建設・測量展(CSPI-EXPO 2026)」の日立建機ブースでデモンストレーションと操作体験を実施する。

背景には、国土交通省が推進する「i-Construction 2.0」がある。同施策では、2040年度までに建設現場の生産性を2023年度比で1.5倍以上へ高める目標を掲げ、施工現場のオートメーション化を促進している。日立建機は2024年から「RBTシリーズ」を展開しており、導入先からは実機に近い操作性や、映像・操作機器構成の自由度向上を求める声が高まっていた。

新たに追加した「RBT Remote Cab」は、油圧ショベルの実機と同等の運転席、操作レバー、ペダルを採用したコックピット型操作システム。現場での操作感を重視する用途に加え、熟練指導員が隣席で支援しながら操作教育を行うトレーニング用途も想定する。

一方、「RBT Portable」は、リモコンを中心にモニターやカメラを自由に組み合わせられる構成型システム。事務所内の机上設置にも対応し、3D映像表示も可能とすることで、ショベルアタッチメントと施工面の距離感を把握しやすくし、操作性と作業効率の向上につなげる。

また、遠隔操作に対応する油圧ショベルも拡充した。従来の20トンクラスおよび30トンクラスに加え、ロングクローラー仕様やマグネット仕様を含む計5機種へ広げた。対象機種は「ZX200A-7」「ZX330A-7」「ZX200LCA-7」「ZX330LCA-7」「ZX330LCA-7マグネット仕様」で、いずれもICT油圧ショベルをベースとしている。

日立建機は今後も「RBTシリーズ」を通じて、遠隔施工技術の活用拡大を進め、建設現場における安全性・生産性向上と労働環境改善を支援する方針。

なお、同社は2027年4月1日付で商号を「ランドクロス株式会社」、コーポレートブランドを「LANDCROS」へ変更する予定としている。

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