米プロペトロ、キャタピラーと戦略的枠組み契約、2031年までに最大2.1GWの発電設備を取得へ

キャタピラー(Caterpillar):2026年4月29日

米プロペトロ(ProPetro Holding Corp.)は4月29日、同社の電力サービス事業「プロパワー(PROPWR)」がキャタピラーと戦略的枠組み契約を締結したと発表した。データセンター、石油・ガス、産業分野で拡大する電力需要に対応するため、最大2.1ギガワット(GW)の発電設備を取得し、効率的で信頼性の高い電力供給体制を構築する。

今回の契約により、プロパワーは今後5年間で少なくとも1.5GWの発電設備を購入し、オプションを含め最大約2.1GWまで拡大可能となる。すでに発注済みの約550メガワット(MW)と合わせ、2031年末までに合計約2.6GWの発電能力を確保し、2032年までに全面展開する計画。

プロパワーのトラビス・シマリング社長(Travis Simmering)は「今回の契約は、当社の電力サービス事業の成長を加速させる重要なマイルストーンであり、キャタピラーとの戦略的連携をさらに強化するものだ」とコメント。高効率な「パワー・アズ・ア・サービス(PaaS)」モデルにおけるリーダーシップを一段と高めるとしている。

また、プロペトロのサム・スレッジCEO(Sam Sledge)は「キャタピラーブランドの信頼性と、これまでの協業実績を活用することで、運用効率と供給信頼性を向上させ、顧客価値の最大化につなげる」と述べ、今回の協業が同社の中長期成長戦略の中核になるとの見方を示した。

一方、キャタピラーのオイル&ガス・マリン部門シニアバイスプレジデント、タラ・ロスマン氏(Tara Rossman)は「長年にわたる協力関係を基盤に、拡大する電力需要に対して信頼性と拡張性を備えたソリューションを提供していく」とし、データセンターなどエネルギー多消費分野の需要拡大に対応するため、同社の発電技術とグローバルな供給体制で支援していく方針を示した。

プロペトロは、北米の非在来型石油・天然ガス開発向けにサービスを提供する企業で、近年はプロパワー事業を通じてガス発電ソリューションによる電力サービスにも注力している。データセンター需要の急拡大を背景に、分散型電源やオンサイト発電の需要が高まる中、同社は標準化されたガス・トゥ・パワー設備を活用し、柔軟かつ信頼性の高い電力供給を展開している。

キャタピラーは建設機械や鉱山機械、産業用エンジン、ガスタービンなどを手がける世界最大級のメーカーで、電力・エネルギー分野でも強固な製品群と販売網を有する。今回の契約は、分散型電源市場の拡大を背景に、両社の協業を一段と深化させる動きとして注目される。

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