・パワー&エネルギー・建設産業が牽引、記録的な受注残を達成
キャタピラー社(Caterpillar Inc.):2026年4月30日
・ 2026年第1四半期の売上収益は22%増の174億ドル(約2兆7,318 億円、157 円換算)
・ 2026年第1四半期の1株当たり利益は5.47ドル、調整後1株当たり利益は5.54ドル
・ 第1四半期に自社株買いと配当に計57億ドルを充当
・ 記録的な受注残を達成し、今後の成長基盤を確立
テキサス州アービング、2026年4月30日――キャタピラー社(Caterpillar Inc.)は、2026年第1四半期(1〜3月)の連結業績を発表した。2026年第1四半期の売上収益は174億1,500万ドルとなり、前年同期(142億4,900万ドル)比で22%増加した。増収の主因は販売数量の増加(23億ドル)と価格実現の好影響(4億2,600万ドル)であり、ディーラー在庫の積み増しおよびエンドユーザー向け機器販売の拡大が寄与した。
キャタピラー社の会長兼CEO(最高経営責任者)であるジョー・クリード(Joe Creed)氏は、「チームは年初から力強いスタートを切ることができた。堅調な最終市場と変化の激しい事業環境における規律ある実行が原動力となっている。売上収益の着実な成長と旺盛な受注活動は、当社ビジネスの強さと、顧客の最も難しい課題を解決するという取り組みの成果を示すものだ。記録的な受注残は、引き続きポジティブな勢いを維持するための強固な基盤となっている」とコメントしている。
■ 2026年第1四半期業績概要
2026年第1四半期の売上収益は174億ドルで、前年同期(142億ドル)比22%増加した。増収の主因は販売数量の増加(23億ドル)と価格実現の好影響(4億2,600万ドル)で、ディーラー在庫の積み増しとエンドユーザー向け機器販売の拡大が貢献した。三つの主要事業部門すべてで売上が増加した。
第1四半期の営業利益率は17.7%(前年同期18.1%)、調整後営業利益率は18.0%(同18.3%)となった。1株当たり利益は5.47ドル(前年同期4.20ドル)、調整後1株当たり利益は5.54ドル(同4.25ドル)であった。調整後の数値はリストラクチャリングコストを除外している。
2026年第1四半期の企業営業キャッシュフローは19億ドルで、期末の企業キャッシュは41億ドルとなった。同四半期に自社株買いに50億ドル、配当に7億ドルを充当した。
■ 部門別状況
<Power & Energy(パワー&エネルギー)>
パワー&エネルギー部門の2026年第1四半期の売上高は70億3,100万ドルとなり、前年同期比で12億4,800万ドル(22%)増加した。増収の主因は販売数量の増加(8億4,000万ドル)およびセグメント間売上の増加(1億8,900万ドル)である。
事業別では、発電(Power Generation)部門でデータセンター用途を中心に大型往復動エンジンの販売が拡大したほか、タービンおよびタービン関連サービスも増加した。石油・ガス(Oil and Gas)部門では、ガス圧縮用途向けの往復動エンジンおよびタービン・タービン関連サービスの販売が増加した。産業(Industrial)部門ではEAME(欧州・アフリカ・中東)およびアジア太平洋地域を中心に増収となった。
セグメント利益は14億5,000万ドルとなり、前年同期比で1億6,200万ドル(13%)増加した。販売数量増加による利益貢献(4億3,500万ドル)と価格実現の好影響(1億800万ドル)が増益をけん引した一方、関税コストの上昇を主因とする製造コストの悪化(3億4,600万ドル)が一部を相殺した。セグメント利益率は20.6%(前年同期22.3%)となった。
<Construction Industries(建設産業)>
建設産業部門の2026年第1四半期の売上高は71億6,100万ドルとなり、前年同期比で19億7,700万ドル(38%)増加した。増収の主因は販売数量の増加(15億ドル)と価格実現の好影響(3億5,600万ドル)で、ディーラー在庫が2026年第1四半期に積み増された(2025年第1四半期はわずかに減少)ことが大きく寄与した。
地域別では、北米で販売数量の増加と価格実現の好影響により売上が拡大した。ディーラー在庫の動向が販売数量増の主因となった。中南米では販売数量増加に加え、主にブラジルレアルに関連する為替の好影響が寄与した。EAME(欧州・アフリカ・中東)では販売数量増とユーロ高の影響が売上を押し上げた。アジア太平洋地域では、価格実現の好影響と主にオーストラリアドル関連の為替好影響により売上が増加した。
セグメント利益は15億3,500万ドルとなり、前年同期比で5億1,100万ドル(50%)増加した。販売数量増加による利益貢献(5億500万ドル)と価格実現の好影響(3億5,600万ドル)が増益の主因となった一方、関税コストの上昇を主因とする製造コストの悪化(3億6,200万ドル)が一部を相殺した。セグメント利益率は21.4%(前年同期19.8%)に改善した。
<Resource Industries(資源産業)>
資源産業部門の2026年第1四半期の売上高は37億9,700万ドルとなり、前年同期比で1億3,600万ドル(4%)増加した。増収の主因は販売数量の増加(8,500万ドル)と主にオーストラリアドルに関連する為替の好影響(7,800万ドル)で、エンドユーザー向け機器販売の拡大が販売数量増をけん引した。
事業別では、鉱山・重建設・採石・骨材(Mining, HC and Q&A)部門では主に鉱山向けエンドユーザー機器販売が増加した。鉄道(Rail)部門では鉄道サービスが増加した。
セグメント利益は3億7,800万ドルとなり、前年同期比で2億4,500万ドル(39%)減少した。関税コストの上昇を主因とする製造コストの悪化が主因で、大幅な減益となった。セグメント利益率は10.0%(前年同期17.0%)と大きく低下した。
<Financial Products(金融商品)>
金融商品部門の2026年第1四半期の収益は10億9,600万ドルとなり、前年同期比で8,900万ドル(9%)増加した。全地域における平均収益資産の増加が主因である。
セグメント利益は2億4,500万ドルとなり、前年同期比で3,000万ドル(14%)増加した。平均収益資産の増加による好影響(4,000万ドル)および保険サービス事業のマージン改善(900万ドル)が増益に寄与した一方、SG&A費用の増加(2,200万ドル)が一部を相殺した。
2026年第1四半期末のCat Financialの延滞率は1.39%となり、前年同期末(1.58%)から改善した。純償却額は2,900万ドル(前年同期2,000万ドル)、信用損失引当金は2億8,300万ドル(ファイナンス債権の0.86%)となった。
■ キャタピラー社(Caterpillar Inc.)について
キャタピラー社(Caterpillar Inc.)は、建設機械および鉱山機械、オフハイウェイ用ディーゼル・天然ガスエンジン、産業用ガスタービン、ディーゼル電気機関車の世界有数のメーカーである。2025年の売上収益は676億ドル。
同社は、パワー&エネルギー、建設産業、資源産業の3主要セグメントを中核に、金融商品部門(Cat Financial)を通じた金融サービスも展開している。100年を超える事業の歴史とグローバルなディーラーネットワークを背景に、持続可能な社会の実現に向けた技術開発と顧客価値の創出を進めている。
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