KIONグループ、第1四半期は受注大幅増で好調なスタート、2026年見通しを据え置き

KIONグループ(KION Group):2026年4月30日

・受注高は29億8,500万ユーロ(前年同期:27億600万ユーロ)
・売上高は27億7,100万ユーロ(同:27億8,800万ユーロ)
・調整後EBITは2億520万ユーロ(同:1億9,550万ユーロ)
・調整後EBITマージンは7.4%(同:7.0%)
・フリーキャッシュフローは4,700万ユーロ(同:3,000万ユーロ)
・ジクー・ロボティクス(ZIKOO Robotics)に戦略出資

フランクフルト・アム・マイン発—KIONグループは2026年第1四半期、地政学的な不確実性が高まる中でも受注を大きく伸ばし、好調な滑り出しとなった。収益性も改善し、売上高は前年同期並みを維持した。

KIONグループAGのロブ・スミス(Rob Smith)CEOは「両事業セグメントで受注と収益性が向上し、年初は堅調に推移した。不確実性の高い環境下でも当社のレジリエンスが示されており、2026年見通しを維持する」と述べた。また、シーメンス(Siemens)、エヌビディア(NVIDIA)、アクセンチュア(Accenture)との連携により、フィジカルAI分野のソリューション開発を加速しているとした。

■業績概要
受注高は29億8,500万ユーロと前年同期比で大幅増となった。イラン戦争の影響は限定的だった。

インテリジェント・オートメーション・ソリューション部門の受注高は25.9%増の9億5,120万ユーロと大きく伸長し、Eコマースなどでプロジェクト需要の回復がみられた。

売上高は全体で27億7,100万ユーロと前年並み。産業用トラック&サービス部門は受注残の減少により4.9%減収となった一方、オートメーション部門は11.7%増収と拡大した。

調整後EBITは2億520万ユーロに増加し、マージンは7.4%に改善した。オートメーション部門ではプロジェクト事業の収益寄与拡大により収益性が向上した。

純利益は9,220万ユーロとなり、前年の一時費用の反動で大幅に改善。フリーキャッシュフローも4,700万ユーロの黒字を確保した。

■戦略投資
中国の倉庫ロボティクス企業、ジクー・ロボティクス(ZIKOO Robotics)に35%出資すると発表した。同社は六方向シャトルや全方向スタッカーロボット、統合ソフトウェアを展開しており、KIONは自動化技術パートナーのエコシステム構築を加速する。高効率・高密度・高柔軟性の倉庫ソリューションの提供を目指す。

■見通し
2026年は好調なスタートとなったが、イラン戦争に伴うエネルギーや輸送、資材コストの上昇が世界経済に影響を与える可能性がある。このため、コスト抑制に向けた商業・運営施策を進めている。

取締役会は2月に公表した2026年通期見通しを据え置いた。今後の地政学情勢が大きく悪化しないことが前提となる。

■KIONグループについて
KIONグループは、産業用トラック、自動化技術、AIソリューション、ソフトウェアを統合したサプライチェーンソリューションを提供する世界的企業。100カ国以上で事業を展開し、倉庫や生産拠点、物流センターにおける物と情報の流れの最適化を手掛ける。

2024年の販売台数ベースでEMEA最大の産業用トラックメーカーであり、中国では海外メーカー首位、全体でも第3位。倉庫自動化分野でも有力プロバイダーの一角を占める。

2025年末時点で稼働中の産業用トラックは200万台以上、従業員数は約4万2,000人、2025年度売上高は約113億ユーロ。

ニュースリリース

第1四半期プレゼン資料