日立エナジー、オーステッドと洋上風力の電気系統で包括提携

・大規模案件のリードタイム短縮とコスト低減へ、標準化・モジュール化で実行モデル確立

日立エナジーは4月24日、デンマークの再生可能エネルギー大手オーステッド(Ørsted)と、洋上風力発電プロジェクトにおける電気系統システム分野で包括的な戦略的パートナーシップを締結したと発表した。大規模案件のリードタイム短縮と発電コスト低減を図るとともに、安定供給と持続可能性の向上を目指す。

本提携により、両社は洋上設備と陸上側を含む電気システムを一体的に提供する。標準化やモジュール化、効率的な入札プロセスの導入、長期サービスの強化を通じて、設備ライフサイクル全体での信頼性向上を図る。さらに、投資決定前の段階からコスト計画や設計検討を進めることで、プロジェクト全体の最適化とコスト削減に寄与する。

洋上風力分野では、プロジェクトの大規模化・高度化に伴い、リードタイムの長期化やサプライチェーン制約、コスト上昇といった構造課題が顕在化している。今回の協業は、こうした課題に対し、バリューチェーン全体での連携を強化し、構想から導入までの一貫した実行体制を構築する狙いがある。

オーステッドのパトリック・ハーネット チーフ・コンストラクション・オフィサーは、「長期的な協業は供給の見通しと安定性を高め、洋上風力のコスト削減方針を後押しする」とコメント。日立エナジーのニクラス・パーソン グリッドインテグレーションCEOも、「電力需要の急増下では、計画力と実行力の高度化が不可欠であり、信頼関係の深化を通じて持続的な事業拡大を支える」と述べた。

今後、両社は地域や市場を横断して展開可能な、拡張性と再現性を備えた洋上風力プロジェクトの実行モデル確立を進める方針で、脱炭素化と電力需要増大に対応するインフラ整備の加速が期待される。

■プロジェクト概要
項目:内容
プロジェクト名:洋上風力発電向け電気系統システムに関する戦略的提携
事業主体:日立エナジー/オーステッド(Ørsted)
対象分野:洋上風力発電(洋上・陸上電気システム一体提供)
主な内容:標準化・モジュール化、入札プロセス効率化、長期サービス強化
目的:リードタイム短縮、発電コスト低減、安定供給・持続可能性向上
特徴:投資決定前からの設計・コスト検討、バリューチェーン連携強化
今後の方針:拡張性・再現性を持つプロジェクト実行モデルの確立

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