荏原製作所、BIMデータにIFC形式を追加しOpenBIM対応を強化

・設計から施工までのデータ連携を円滑化、建設業界の生産性向上を後押し

荏原製作所は4月27日、建材・設備の3Dデータ共有プラットフォーム「BIMobject」で公開しているポンプ・送風機のBIMデータについて、新たに国際標準規格「IFC(Industry Foundation Classes)」形式のファイル提供を開始したと発表した。異なるBIMソフト間でのデータ連携を可能にし、設計から施工までの情報共有を効率化する「OpenBIM」の基盤構築に寄与する。

国内建設業界では、人手不足や高齢化に加え、時間外労働規制への対応を背景に、生産性向上が喫緊の課題となっている。国土交通省が推進する「i-Construction」の一環として、3次元モデルを活用する「BIM/CIM」の導入が進む中、設計・施工プロセス全体でのデータ連携の重要性が高まっている。

こうした中、荏原は中期経営計画「E-Plan2028」の基本方針に基づき、顧客起点での価値創出を推進。その取り組みとして、2025年9月よりBIMobject上でポンプや送風機のBIMデータを公開してきた。これまで海外で利用の多い「Revit」形式(.rfa)により、2,400点超(2026年4月時点)のパラメトリックバリエーションを提供し、設計者の機器選定や情報共有の効率化に寄与している。

今回、新たに追加されたIFC形式は特定ソフトに依存しない国際標準フォーマットであり、国内の設備工事会社で広く使用される各種CADソフトにも対応する。これにより、設計・施工・維持管理に至るまで、異なるシステム間でのデータ活用が容易となり、BIMデータの利活用範囲が一段と拡大する。

今後は、給水・消火・排水ポンプなど需要の高い分野におけるBIMデータの拡充に加え、製品選定を支援する機能の強化やWebサイトの刷新によるユーザビリティ向上も進める方針だ。ハード製品とデジタル技術を組み合わせた提案により、設計から施工までの一貫した業務効率化を支援するとともに、建設分野におけるOpenBIMの普及と生産性向上に貢献していく考え。

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