小林製薬、タイに現地法人設立で新工場建設

 小林製薬は1月31日、グローバルで需要拡大が見込まれる「熱さまシート」の増産に対応するため、タイ王国に現地法人「KOBAYASHI Pharmaceutical Manufacturing (Thailand)Co., Ltd.」を設立、新工場を建設すると発表した。

 小林製薬が販売する額冷却シート「熱さまシート」は、特に海外においてコロナ禍をきっかけに使用の習慣化が進み、今後も需要拡大が見込まれる。現在、「熱さまシート」は日本及び中国にて生産しており、中国では新棟も建設中ではあるが、さらなる生産能力の増強が急務となっている。この状況下、東南アジア地域での「熱さまシート」の地産地消による安定供給を目的として、タイ王国に現地法人を設立することにした。

 今回の現地法人設立後、各種契約の締結、許認可の取得、設備投資、現地スタッフの採用・教育などを進め、2025年中の「熱さまシート」の生産開始を見込んでいる。また、将来的には、他の品目の生産や、東南アジア地域の中心に位置するタイ王国の立地を活かし、同地域における販売拡大戦略を支える開発・輸出ハブ拠点とすることも視野に入れている。

<現地法人の概要>
会社名:KOBAYASHI Pharmaceutical Manufacturing (Thailand)Co., Ltd.
所在地:タイ王国バンコク都
株主:KOBAYASHI Pharmaceutical (Singapore) Pte. Ltd:1株、小林製薬株式会社:残り全て
資本金:4.6億バーツ
代表取締役:嶋内直哉
事業形態:医療機器、化粧品の製造業
設立日:2024年1月19日

<工場の概要>(予定)
場所:タイ王国サムットプラカーン
面積 土地:約12,000㎡
建屋:約5,000㎡
生産能力:約1億枚
投資規模:15~20億円
生産開始:2025年9月

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