エフピコ、新素材量産と首都圏物流強化へ坂東工場・配送センター建設、投資額約580億円

エフピコ(広島県福山市、東京都新宿区)は4月30日、新素材の量産体制確立と首都圏における供給力強化を目的に、茨城県坂東市に新工場および配送センターを建設すると発表した。投資総額は約580億円で、2026年5月に着工、2028年9月の竣工を予定する。

同計画は、新素材「超高剛性2軸延伸ポリプロピレンシート(OPTENA)」の本格量産体制の構築と、需要拡大が見込まれる首都圏エリアでの物流機能強化を柱とするもの。新工場は、従来の食品容器用途にとどまらない非食品分野への事業拡大を担う戦略拠点と位置付ける。

OPTENAは、耐熱性・耐寒性・耐油性・耐薬品性を兼ね備え、極低温から高温まで広範な温度域で高い剛性と耐衝撃性を発揮するのが特長。これにより、食品容器用途に加え、土木建設資材、住宅設備、装置産業部材、太陽電池、モビリティ分野など幅広い産業用途への展開が可能となる。特に自動車・二輪メーカーからは、軽量化やリサイクル材使用率向上に資する素材として評価が高い。

新工場には、OPTENAの製造装置に加え、同素材を用いた食品容器の成形機も導入し、2029年前半の商業生産開始を目指す。また、同工場で生産するシートの一部は、積層OPPプレート(FORTENA)の原料として供給する計画で、茨城県古河市に設ける新工場(仮称)での生産も予定している。

一方、物流面では新工場に配送センターを併設し、既存拠点の在庫・配送機能の一部を移管する。関東ハブセンター、八王子配送センター、坂東配送センター(仮称)の3拠点体制を構築することで、首都圏の物流能力向上と災害時などのバックアップ機能強化を図る。環境配慮型製品の需要拡大に伴う物流量増加への対応も狙う。

同社は今回の投資により、新素材を軸とした事業領域の拡大と安定供給体制の強化を進め、中長期的な成長基盤の確立を目指す。

■プロジェクト概要
・名称:エフピコ 坂東工場・配送センター(仮称)
・所在地:茨城県坂東市緑の里地内(坂東インター工業団地)
・敷地面積:51,819.61㎡
・延床面積:83,103.51㎡
・構造:鉄骨造・地上4階建て
・投資額:約580億円(生産工場約410億円/配送センター約170億円)
・着工:2026年5月予定
・竣工:2028年9月予定
・主目的:新OPPシート量産体制構築、首都圏物流機能強化

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