・プラント建設の効率化と納期短縮を推進
日揮ホールディングスは4月15日、同社および日揮が参画するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「JGC MIRAI Innovation Fund」を通じ、建設部材の調達プラットフォームを提供するスタートアップ、BALLASに出資したと発表した。人材不足や働き方改革に伴う制約が強まる中、プラント建設におけるサプライチェーンの高度化と生産性向上を狙う。
近年、国内プラント建設では熟練労働者の不足や時間外労働の上限規制などにより、生産性の低下や納期管理の難しさが顕在化している。特に機器や配管、付帯構造物などの部材はプロジェクトごとに仕様が異なり、設計から調達、現場納入までに時間を要することが課題となっている。このため、設計情報や製作工程の標準化、デジタル技術の活用による納期管理の高度化が求められている。
BALLASは、部材の製作設計から製作パートナーの選定、品質・納期管理までを一元的に可視化するデジタルプラットフォームを展開。設計・調達・製作の各プロセスを効率化し、建設現場の業務負荷軽減に寄与している。特に機器架台や配管サポート材など付帯部材分野に強みを持つ。
今回の出資により、日揮グループはBALLASの知見やノウハウを取り込み、プラント付帯部材の納期短縮や業務効率化を推進する。将来的には、同社のエンジニアリング力とBALLASのデジタル技術を組み合わせ、対象部材の拡大を図ることで、プラント部材サプライチェーンの強靭化につなげる考えだ。
同社グループは今後もCVCファンドを通じて、カーボンニュートラルの実現や持続可能で強靭なインフラ構築、産業のスマート化などをテーマに、革新的技術を持つスタートアップとの連携を強化していく方針。
■BALLASの概要
会社名:株式会社BALLAS
設立:2022年2月
所在地:東京都中央区
代表者:木村将之
事業内容:建設部材の設計開発、製造販売、ソフトウエア開発
■JGC MIRAI Innovation Fundの概要
名称:JGC MIRAI Innovation Fund L.P.(日揮みらい投資事業有限責任組合)
設立:2021年4月
運用総額:50億円
運用期間:10年間
無限責任組合員:グローバル・ブレイン
有限責任組合員:日揮ホールディングス、日揮
投資対象:日揮の事業領域と親和性があり、協業が見込めるスタートアップ