TOTO、セラミック事業の成長投資を加速、半導体需要拡大に対応し研究開発・生産体制を強化

・豊前工場で焼成棟を建設中

TOTO(北九州市小倉北区)は4月30日、成長セグメントに位置付けるセラミック事業について、研究開発および生産体制の増強に向けた投資を加速すると発表した。半導体製造装置向け部材の需要拡大を背景に、主力の静電チャックおよびAD部材の供給能力強化を図る。

同社は中長期経営計画「共通価値創造戦略 TOTO WILL2030」において、セラミック事業を成長領域と位置付けている。AI半導体やデータセンターの拡大に伴い、半導体製造装置向け部材の需要は今後も増勢が見込まれており、これに対応するため研究開発・生産の両面で体制強化を進める。

現在、研究開発は茅ヶ崎工場(神奈川県茅ヶ崎市)、生産は中津工場(大分県中津市)および豊前工場(福岡県豊前市)で行っている。2020年10月には中津工場の第4棟(延床面積約2万2000㎡)を稼働させるなど、継続的な設備投資を実施してきた。

今後は3拠点において、2028年度までに総額約300億円の設備投資を実施する計画。半導体の技術進化や需要トレンドを踏まえ、静電チャックおよびAD部材それぞれの研究開発力と生産能力の底上げを図る。さらに、将来的な需要増に備えた追加の大規模投資も構想している。

このうち、豊前工場では静電チャックの生産能力増強を目的とした焼成棟の建設を進めており、2025年12月に着工、2027年1月の竣工を予定する。その他の投資案件についても、具体化次第順次公表する方針。

TOTOは1917年創立。衛生陶器や水栓金具で培った製造技術を基盤に、1984年からファインセラミックス事業を展開してきた。今後は住設事業と半導体関連のセラミック事業のシナジーを通じて、持続的成長と社会価値の創出を目指す。

■プロジェクト概要
項目:内容
投資対象:セラミック事業(静電チャック、AD部材)
投資額:約300億円(~2028年度)
対象拠点:茅ヶ崎工場(研究開発)、中津工場・豊前工場(生産)
主目的:半導体需要拡大に対応した研究開発・生産能力増強
個別案件:豊前工場 焼成棟建設
着工:2025年12月
竣工予定:2027年1月

ニュースリリース