キリンビバレッジ、約100億円投じ滋賀工場に小型PET製造設備を増強

・100ml飲料の供給体制強化

キリンビバレッジ(東京都中野区)は4月28日、滋賀工場(滋賀県多賀町)において小型ペットボトル製造設備を増強し、100mlペットボトル飲料の生産を新たに開始すると発表した。投資額は約100億円で、新設備の稼働は2028年7月を予定。これにより同工場の年間生産能力は現行比で約2割拡大し、健康機能系飲料の需要拡大に対応する供給体制を構築する。

同社は長期経営構想「Innovate2035!」のもと、ヘルスサイエンス領域を成長の柱に位置付けている。主力の「キリン おいしい免疫ケア」シリーズは販売が好調で、2025年は前年比約3割増、2026年も前年を上回るペースで推移している。さらに2026年3月には、プラズマ乳酸菌を配合した子ども向け100ml飲料「キリン つよいぞ!ムテキッズ」を全国展開しており、小容量商品の需要が一段と高まっている。

今回の設備投資は、こうした需要増に対応するもので、湘南工場と滋賀工場の東西二拠点による生産体制を確立する。これにより安定供給に加え、物流効率の向上や温室効果ガス(GHG)排出量の削減、事業継続計画(BCP)の強化にもつなげる。

新ラインでは自動化設備を導入し、単純作業や重量物作業の省力化を推進するほか、暑熱対策を含む作業環境の改善にも取り組む。既存建屋や設備を活用した設計とすることで投資効率を高めるとともに、将来的な省人化や技術革新にも柔軟に対応できる拡張性を持たせる。

同社は、プラズマ乳酸菌を活用した機能性飲料の拡販を通じ、「おいしい健康」の提供を強化するとともに、ヘルスサイエンス領域におけるリーディングカンパニーを目指す方針だ。

■プロジェクト概要
稼働開始:2028年7月(予定)
所在地:キリンビバレッジ滋賀工場(滋賀県犬上郡多賀町敏満寺1600
投資額:約100億円
対象設備:小型ペットボトル飲料製造設備(100ml対応ライン)
効果:年間生産能力約2割増強/物流効率向上/GHG排出削減/BCP強化

ニュースリリース