クボタ、農業・水環境分野における新たなサービスと実証実験を開始

 ㈱クボタは10月10日、日本電信電話(NTT)と共同で、ICT・AI技術を活用した新たなサービスと実証実験を開始すると発表した。

 農業分野では、農業所得・農業経営体の減少、高齢化や後継者不足が課題であり、省力化・コスト低減・品質管理技術の確立・普及に伴い、ロボットやICTを活用したスマート農業の実現が期待されている。一方、水環境分野では、人口減少時代に大幅な改築・更新が進まず老朽化が進むインフラ設備に対して、極力人手がかからない効率的で安心安全なオペレーションが期待されている。

 このような状況の中、クボタとNTTグループは、2016年6月にICT活用による農業の競争力強化と快適な生活環境の実現を目指し、「農業・水・環境インフラ分野におけるICTイノベーション創出に向けた連携協定」を締結し、NTTグループのICTサービスや先端技術(AI関連技術corevo®)等を活用して、クボタの顧客である農家や自治体等の課題を解決するサービスの検討を進めてきた。

 既にクボタでは、水環境分野におけるICTを活用した新サービス「KSIS:クボタスマートインフラストラクチャシステム」を用い、NTTグループと連携して、下水処理場等のシステム点検・省人化を目的としたLPWA無線通信、気象情報を活用した河川や下水道の状況モニタリング、騒音環境下でも点検作業時記録や指示事項の音声入力が可能なマイクや音声認識技術等のICTを活用した実証実験を実施している。

 今回、農業分野では農作業の省力化と精密化を目指すスマート農業の実現と、水環境分野では水環境設備等の高度なオペレーションによる省人化と安心安全で持続的なインフラの提供を目的とし、新たなサービスと実証実験を開始する。

 今後については、農業分野では、遠隔監視下における無人状態での農業機械の自動走行や各種データ解析による営農支援サービスについて連携して取り組みを進め、超省力・軽労化による農家の人手不足の解消や高収量・高品質の実現を目指す。水環境分野では、液中膜に加えさまざまな設備のAIによる監視技術の確立を行い、更なる効率化と安心安全なインフラの提供を目指す。今後も社会が抱える課題解決に向けて、クボタとNTTグループが連携し、新たなイノベーション創出につながるサービスや技術開発を進めていく。

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