・将来のマテリアル・ケミカルリサイクル展開も視野
ツネイシカムテックス東広島(広島県東広島市)は6月11日、広島市安佐北区に新工場「みらい創生パーク」を建設すると発表した。品質向上、生産体制強化、既存設備の老朽化対応を目的に整備するもので、2025年10月に着工し、2026年8月末の竣工、同年10月の操業開始を予定する。投資額は約20億円(土地代除く)。
新工場は、既存工場用地の活用余地が限界に近づく中、今後の事業拡大と新規事業の実現を見据えて建設する。十分な作業ヤードと新設備を確保することで、処理品質の向上と多様な顧客ニーズへの対応力強化を図る。
同社はこれまで、産業廃棄物をセメント工場や電気炉向け原燃料として有効活用する再資源化事業を展開し、産業廃棄物の中間処理を通じてリサイクルを支えてきた。新工場では既存の汚泥事業を拡大するとともに、将来的にはマテリアルリサイクルやケミカルリサイクルへの事業展開も視野に入れる。
設備面では、ペレガイヤ(混練造粒機)やジョークラッシャー(圧縮式破砕機)を導入し、汚泥処理能力を増強する。対象は無機汚泥、カロリー汚泥、焼却向け汚泥で、特にペレガイヤ設備では従来比180%の生産能力向上を見込む。
環境対応では、フィルター換気設備、オートシャッター、防液堤による漏洩対策、飛散防止設計、雨水の利活用などを採用し、周辺環境への配慮を織り込んだ工場設計とする。
事業面では、2028年時点で汚泥事業の月間処理能力を約1,700トン増強する計画で、売上規模は現在比約1.5倍となる見通し。
渡壁省吾社長は、取引先の多様化に伴い異なる仕様の製品を並行処理する必要性が高まる一方、既存工場では作業ヤード制約から品質維持・向上に課題があったと説明。その上で、新工場による品質管理体制強化と処理能力拡大を通じて、安定供給体制を構築するとともに、将来的なリサイクル領域の拡張を目指す考えを示した。
■プロジェクト概要
プロジェクト名:みらい創生パーク建設計画
事業主体:ツネイシカムテックス東広島
所在地:広島県広島市安佐北区安佐町大字飯室字此山11225番15
目的:品質向上、生産体制強化、既存設備老朽化対応、事業拡大基盤整備
着工:2025年10月
竣工予定:2026年8月末
操業開始予定:2026年10月
投資額:約20億円(土地除く)
敷地面積:21,681㎡(用地全体)
延床面積:約3,500㎡
導入設備:ペレガイヤ(混練造粒機)、ジョークラッシャー(圧縮式破砕機)
主な効果:汚泥処理能力増強、品質安定化、2028年に月間約1,700トン増産、売上約1.5倍見込み
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