技研製作所は6月15日、同社の油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー™」による圧入工法が、インド・グジャラート州アーメダバードで進む「カリカット運河再整備プロジェクト」第2期工事に採用されたと発表した。現地パートナーであるFuji Silvertech Concrete Private Limited(FSCPL)のグループ企業、Fuji Infrastructure Private Limited(FIPL)向けに計6台を納入する予定。成長著しいインド市場での事業展開を一段と加速させる。
本プロジェクトは、英領期に整備された延長約80kmの運河を対象に、洪水対策、交通渋滞緩和、都市衛生の改善を目的とする都市再開発事業。第2期では、水路の地下化とその上部への6車線都市幹線道路の整備が計画されている。
施工では、約10km区間(両岸合計約20km)にわたり土留め壁を構築する必要があり、サイレントパイラーを用いた鋼矢板連続壁を採用。施工後はFSCPL製のプレキャスト・ボックスカルバートを設置する。鋼矢板は転用可能で、効率的かつ合理的な施工プロセスを実現する。
投入機種は「サイレントパイラー™ F111」5台と「同F101」1台。長さ10m、幅400mmのU形鋼矢板約5万枚の圧入・引抜きを行う計画で、圧入工期は2026年4月から2028年12月までを予定する。
今回の採用は、FSCPLが計画段階から圧入技術を織り込んだ提案を行ったことが背景にある。両社は2025年7月に連携協定を締結しており、現地市場の動向把握と案件創出に向けた協業を進めてきた。技研グループは、シンガポールのグループ会社を通じて機材販売を担うとともに、事前調査、施工計画、技術指導まで一貫して支援する。
インドの土留め工事では、場所打ちコンクリートによる連続壁が主流とされるが、今回の提案では圧入工法による鋼矢板連続壁とプレキャスト構造物を組み合わせることで、工程の簡素化と施工効率の向上を図る。無振動・無騒音かつ省スペースで施工できる点も評価され、都市部での環境負荷低減や施工制約への対応策として、今後の普及拡大が見込まれる。
同社は、圧入原理を応用したサイレントパイラーの展開を通じ、インフラ整備の高度化と防災力向上に寄与してきた。採用実績は世界40以上の国・地域に広がっており、今後もインドをはじめとする新興市場での基盤整備需要の取り込みを進める方針。
■工事概要
工事名:Kharicut Canal Redevelopment Project Phase 2
工事場所:インド・グジャラート州アーメダバード
発注者:アーメダバード市
元請:Konkan Railway Corporation Limited/FSCPL共同企業体
施工:Fuji Infrastructure Private Limited
使用機材:サイレントパイラー™ F111(5台)、同F101(1台)
杭材:U形鋼矢板 約5万枚(幅400mm、長さ10m)
工期:2026年4月~2028年12月(予定)
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