コマツなど4社、移動式給電車活用のオフグリッド電源サービスを事業化へ

日本カーソリューションズ(NCS、東京都千代田区)、ベルエナジー(茨城県つくば市)、コマツおよび同社100%子会社のコマツカスタマーサポート(KCSJ、東京都港区)の4社は6月16日、移動式給電車「MESTA Gen」を活用した建設・土木現場向けオフグリッド電源共有サービスの事業化に向け、協業を開始したと発表した。送電網に依存しない電源供給体制の構築を通じ、電動建機の普及を後押しする。

同サービスは、電動建機や電動工具に必要な電力を現場で機動的に供給する仕組み。2028年度までに国内で、コマツ製電動建機のユーザーを対象に「MESTA Gen」のリース・レンタルと給電を組み合わせたサービスとしての実用化を目指す。

建設現場ではカーボンニュートラル対応として電動建機の導入が進む一方、送電網や仮設電源の確保が難しい現場や、施工場所の頻繁な移動に伴う給電手段の確保が課題となっている。現状ではエンジン発電機の併用も多く、ゼロエミッション化の阻害要因となっている。

こうした課題に対し、ベルエナジーとコマツは2024年12月から、「MESTA Gen」を用いたバッテリー式電動油圧ショベルへの給電検証を実施。電源設備のない現場や移動を伴う現場でも効率的な給電が可能であることを確認した。また、国土交通省が認定するGX建設機械に該当するバッテリー式電動油圧ショベル6機種への給電にも対応できることを検証済みとしている。

今回の協業では、これらの検証成果を踏まえ、導入負担の軽減と利便性向上を図りながらサービス展開を進める。各社の役割は、ベルエナジーが給電装置の開発・販売および保守、NCSがEVベース車両の調達・保有とリース提供、KCSJが顧客向けサービスの企画・運用と現場支援、コマツが電動建機の開発・製造および技術支援を担う。

4社は今後、電源制約のある現場でも電動建機を安定的に運用できる環境整備を進め、建設現場における脱炭素化の実現に貢献するとしている。

<各社の役割>
■ベルエナジー
・「MESTA Gen」に搭載する大容量給電装置の販売、EVへの架装、車両登録・車検対応
・給電装置のサービスおよび保守の担当
■NCS
・「MESTA Gen」を搭載するEVの調達、EV電源供給車の保有
・KCSJ等へのリース提供、EV車両のサービスおよび保守の担当
■KCSJ
・「MESTA Gen」を活用した顧客向け給電サービスの企画・運用
・電動建機の販売・レンタルおよびサービス、実証現場の選定・運用支援
■コマツ
・電動建機の企画・開発・製造
・給電検証に関する技術支援、電動建機の現場導入拡大に向けた用途・機種展開の検討

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