トピー工業は10月10日、高い走行性能と前後左右の移動機能を持つクローラー移動機構「OMNICRAWLER(オムニクローラー)」(※1)の自動走行システムを開発したと発表した。今後、この自動走行システムを搭載したクローラーロボットを、さまざまな用途に応用展開していく。
一般のクローラー移動機構は、広い接地面積により高い推進力を得られるため、悪路での走破に対応できるとともに、段差を乗り越える能力を有しているが、狭隘部における方向転換では何度か切り返しをする必要があった。「OMNICRAWLER」は、前後方向のクローラーベルトに左右方向の回転機構を組み込んでおり、狭い場所でも方向転換ができ、高い不整地走行性能と効率的な方向展開機能を兼ね備えている。
また、このほど開発した「OMNICRAWLER」の自動走行システムは、走行ルートに設置された、基準となる固定ポールをレーザーセンサーにより検出することで、自機の現在位置を把握し、あらかじめ設定されたルートを正確にトレースして走行する。さらに、安全性を確保するための衝突防止機能や障害物回避のための自動ルート変更機能を備えている。
トピー工業は、今後、小型から大型までの「OMNICRAWLER」のラインアップを充実させるとともに、農作物の収穫や搬送、物流倉庫の荷物の搬送、夜間の巡回警備など、さまざまな業界で課題となっている人手不足を補う移動機構として、幅広い分野で活用してもらえるよう取り組んでいく。
※1 「OMNICRAWLER」は、東北大学大学院 情報科学研究科 多田隈建二郎准教授の研究成果をベースにトピー工業が実用化を進めた移動機構。
■OMNICRAWLERの概要
<仕 様>
寸法(W×L×H):54×92×30cm
質量:100kg
最大積載量:300kg
走行速度:3km/h
<特 長>
(1)大きな接地面積で高い推進力を得られるため、悪路にも対応できる。
(2)高い推進力を備えているため登坂・降坂能力に優れる。
(3)前後左右に直線的に移動するため方向転換する必要が少なく、狭く複雑なルートでも走行できる。
(4)位置決め精度が高いため、目標地点に正確に到達する。
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