ミネベアミツミ、タイ・ロッブリ工場に新棟開設、航空宇宙向け生産能力を強化

・グローバル供給体制を拡充

ミネベアミツミ(長野県北佐久郡御代田町)は6月12日、航空宇宙産業向け製品の需要拡大に対応するため、タイ子会社NMB-Minebea Thai Ltd.のロッブリ工場(タイ・ロッブリ県)で建設を進めていた新棟「第11棟」の稼働を開始し、同日竣工式を開催した。高精度設備や自動化生産システムを導入し、航空機メーカー向け製品の供給能力拡大と競争力向上を図る。

同社は1982年にタイへ進出し、ボールベアリングの製造を開始して以来、継続して投資を拡大してきた。現在はタイ国内に11の製造・開発拠点(アユタヤ5工場、ロッブリ1工場、パトゥムタニ1工場、チョンブリ3工場、ラヨーン1工場)を展開し、従業員数は約3万1000人に達する。タイは同社グループにおける重要なグローバル生産拠点の一つとなっている。

今回稼働したロッブリ工場第11棟では、高品質・高精度な製造設備と生産工程の自動化システムを導入。航空機産業で求められる厳格な品質要求への対応と、生産効率の最大化を進める。世界的な航空需要の回復を背景に高まる航空機メーカーからの受注需要に対し、コスト競争力と高品質生産を両立する拠点として位置付ける。

新棟では、航空宇宙向け機械加工品事業の強化を目的に、需要増加が見込まれるスタンダード製品であるロッドエンドおよびスフェリカルベアリングの生産能力を増強するほか、ファスナー(締結部品)の一貫生産体制、スウェージドチューブ(絞り加工パイプ)、マシナブルライナー向け生産ラインを新たに整備する。

竣工式には、タイ投資委員会(BOI)のナリット・タードスティーラスックディ(Narit Therdsteerasukdi)長官、ロッブリ県のウィラポン・リットロッド(Werapong Rithrod)知事のほか、政府関係者や取引先が出席し、同社取締役 社長執行役員 COO & CFOの吉田勝彦氏があいさつした。

■ロッブリ工場概要
所在地:5/2 Moo 8, Phaholyothin Road, Km.149, Tambol Nikom Sang Ton-Eng, Amphoe Muang, Lop Buri Province, 15000 Thailand
操業開始:1988年4月
延床面積:約19万5150㎡
生産品目:ロッドエンド&スフェリカルベアリング、HB/PMステッピングモーター、ひずみゲージなど
従業員数:9812人(2026年5月末時点)

■ロッブリ工場 第11棟(新棟)概要
延床面積:約1万6500㎡
生産品目:ロッドエンド&スフェリカルベアリング、スリーブ、メタルブッシュ
総投資額:26億バーツ

ニュースリリース