NISSHAゾンネボード製薬(東京都八王子市)は6月11日、本社工場内で新たな生産棟の建設に着工したと発表した。医薬品の開発製造受託(CDMO)事業を本格展開するため、製造キャパシティを拡大し、自社ブランド製品の安定供給と受託製造需要の双方に対応する体制を構築する。新生産棟は2027年6月頃の竣工、同年11月頃の稼働開始を予定する。
近年、医薬品の供給不安が社会課題となる中、同社は品質を確保した医薬品の安定供給を重要な社会的責任と位置付けている。加えて、親会社であるNISSHAグループはサステナビリティビジョンとして2030年の連結売上高の50%をメディカル市場向けとする方針を掲げており、その一翼を担う同社でも事業拡大を進めている。
これまで同社は自社ブランド製品を中心に製造・販売を行ってきたが、今後は品質管理体制と安定供給を維持しつつ、医薬品の開発製造受託(CDMO)事業を新たな成長領域として本格展開する。今回の新生産棟建設は、こうした事業拡大に対応するための中核投資となる。
新生産棟は地上4階建てで、同社が現在展開する医療用医薬品製造の全工程に対応する設備を導入する。秤量から包装まで一気通貫で対応可能な生産体制を整備し、生産効率向上と多様な顧客ニーズへの対応力強化を図る。受託製造においては、幅広い製品開発・製造要件に応える設備導入と生産体制の構築を進める計画だ。
新工場の年間理論生産能力は、錠剤が約5億錠、散剤が約100トン。製造工程は、錠剤では秤量、造粒、乾燥、整粒、混合、打錠、選別、包装までをカバーし、散剤についても秤量から包装まで一貫対応する。
同社は、新生産棟の稼働後、医薬品の開発製造受託(CDMO)事業を成長ドライバーとして強化し、価値ある医薬品の供給を通じた社会貢献と事業成長の加速を目指すとしている。
■プロジェクト概要
・事業主体:NISSHAゾンネボード製薬
・計画内容:医薬品開発製造受託(CDMO)本格展開に向けた新生産棟建設
・所在地:東京都八王子市散田町5丁目7番14号(八王子本社工場内)
・着工:2026年6月
・竣工予定:2027年6月頃
・稼働予定:2027年11月頃
・建屋概要:地上4階建て、延床面積1,769㎡
・年間製造能力(理論値):錠剤約5億錠、散剤約100トン
・対象工程:秤量、造粒、乾燥、整粒、混合、打錠、選別、包装など
・狙い:製造能力増強、医薬品安定供給体制強化、CDMO事業拡大
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