ボッシュ・レックスロス、制御プラットフォーム「ctrlX AUTOMATION」を拡充

・安全・ドライブ・エンジニアリングで新ソリューション、OS最新版も投入

ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth):2026年10月13日

ローア・アム・マイン(ドイツ)=10月13日、独ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth)は13日、オートメーションプラットフォーム「コントロールエックス・オートメーション(ctrlX AUTOMATION)」の拡充を発表した。機能安全ソリューション「コントロールエックス・セーフティ(ctrlX SAFETY)」は、ドライブ内蔵機能からソフトウェアベースの安全制御までのラインアップが完成した。サーボドライブ「コントロールエックス・ドライブ(ctrlX DRIVE)」には、必要十分な機能に絞った「エコノミーライン(Economy Line)」を追加した。長期サポート版OS「コントロールエックスOS(ctrlX OS) 4.6」ではセキュリティとエンジニアリング機能を強化し、業種別のソリューションセットも充実させた。

同社は今回、機能安全やドライブ技術にとどまらず、OSの新機能も含めて、全製品ラインで新製品・新機能・ソリューションセットを追加した。

同社のシュテフェン・ヴィンクラー(Steffen Winkler)オートメーション&エレクトリフィケーション・ソリューション事業部セールス担当シニアバイスプレジデントは次のように述べている。「オートメーションはソフトウェア中心へと移行しており、機械や設備を多様な要件へ迅速かつ柔軟に適応させる新たな可能性が開けている。機能をソフトウェアで追加できるため、既存の設備を的を絞って強化できる。一方で、高性能で拡張性のあるハードウェアが基盤であることに変わりはない。コントロールエックス・オートメーションでは、この両者の相乗効果を一貫して推し進めていく」

■安全技術はドライブ内蔵機能から安全PLCアプリまで

ボッシュ・レックスロスはコントロールエックス・セーフティのポートフォリオを完成させ、ドライブレベルからソフトウェアベースの安全制御まで、機能安全を一貫してカバーできるようにした。

ドライブ内蔵の安全機能「セーフモーション(SafeMotion)」は、コントロールエックス・ドライブに31種類の安全機能を提供する。セーフ・トルク・オフ(Safe Torque Off)、セーフ・ストップ(Safe Stop)、セーフリー・リミテッド・スピード(Safely Limited Speed)、セーフ・マキシマム・スピード(Safe Maximum Speed)などを含む。安全通信「コントロールエックス・セーフティリンク(ctrlX SAFETYlink)」と組み合わせることで、安全関連用途で応答性が高く信頼性の高い通信を実現する。

コンパクト安全コントローラーの「SAFEX-C.12」と「SAFEX-C.15」は、単独用途や既存システムへの組み込みに対応する。モジュール型の機械コンセプト向けには「コントロールエックス・セーフティプラス(ctrlX SAFETYplus) SAFEX-M.25」を用意した。

加えて「セーフティPLCアプリ(Safety PLC app)」は、追加ハードウェアなしでコントロールエックスOS上に直接安全機能を実装できる。従来のマルチプロセッサー方式からソフトウェアベースの安全アーキテクチャーへの進化であり、安全機能を標準制御システム内のマルチコアプロセッサー上でアプリとして実行する。安全機能の実装に追加の制御ハードウェアが不要となり、省スペースとコスト削減に加えて、機械コンセプトを実装する際の柔軟性も高まる。

■「必要十分」なエコノミーラインをドライブに追加

エコノミーラインは、基本的なドライブ機能に絞った経済的なサーボドライブである。高度な専用機能を必要としない用途に向け、機能範囲を的確に絞り込むことで、機器構成を簡素化し、品質を損なうことなくコストを抑えた。

コントロールエックス・ドライブとの互換性も確保した。ファームウェアとエンジニアリングは共通で、既存のプロジェクトを変更せずにそのまま使える。

■OS 4.6はシングルサインオンとGit管理に対応

コントロールエックスOS 4.6は、「ウブンツ・コア(Ubuntu Core) 24」をベースとする、同社の新たな長期サポート版である。

新機能の一つがシングルサインオンだ。コントロールエックスOSと、その上で動作するソリューションへのアクセスを、既存の包括的なログイン体系に統合できる。OPC UAのセキュリティ機能も強化し、産業用通信の保護をさらに高めた。

もう一つの新機能が、アプリデータのバージョン管理を「ギット(Git)」でデバイス上で直接行える機能である。バージョン管理、開発状態のブランチ分岐、変更のマージ、必要に応じた過去の状態への復元が可能だ。外部のGitリポジトリーとも接続できるため、ソフトウェアや設定の変更履歴を文書化し、透明性をもって追跡できる。ソフトウェア開発で確立されたプロセスを、オートメーションの現場に直接持ち込める形だ。

このほか、ネットワーク、デバイス管理、モニタリングの各機能も拡張した。コントロールエックスOS向けソフトウェアも増えており、「コントロールエックスOSストア(ctrlX OS Store)」には現在、さまざまなオートメーション用途に対応する120のアプリが登録されている。

■ソリューションセットでアプリケーション導入を短縮

ボッシュ・レックスロスは、ソリューションセットも拡充する。互換性のあるハードウェアとソフトウェアを典型的な用途ごとに組み合わせたもので、具体的なアプリケーションを実装するための作業負荷を減らす。

「モバイルロボット(Mobile Robots)」ソリューションセットは、制御、I/Oモジュール、レーザーベースの自己位置推定ソフトウェアを組み合わせ、移動ロボットや手動フォークリフトに対応する。このほか、エネルギー、ビルディング、農業の各分野向けのセットもそろえる。用途はエネルギーマネジメント、自動入退室管理、AIを活用した映像解析、暖房・冷房・灌漑の制御、農業向けロボットソリューションなど幅広い。

同社はソリューションセットを通じて、コントロールエックス・オートメーションのモジュール原則を特定の用途分野に適用する。あらかじめ整合のとれたコンポーネントや機能を活用し、要件に応じて組み合わせ、拡張することで、顧客に合わせたソリューションを短期間で実現できるという。

■ ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth)について

ボッシュ・レックスロスは、ドライブ・制御技術の世界有数のサプライヤーであり、あらゆる規模の機械・設備で効率的かつ高出力で安全な動きを実現している。モバイル/産業用アプリケーションとファクトリーオートメーションの市場分野でグローバルなアプリケーション経験を持つ。インテリジェントなコンポーネント、顧客仕様のシステムソリューション、エンジニアリング、サービスを通じて、フルコネクテッドなアプリケーションに必要な環境を整えている。油圧、電動ドライブ・制御技術、ギア技術、リニアモーション・組立技術のほか、IoT(モノのインターネット)向けのソフトウェアとインターフェースも提供する。80カ国超に拠点を持ち、従業員約31,900人で、2025年の売上高は65億ユーロだった。

■ ボッシュ(Bosch)について

ボッシュ(Bosch)グループは、技術・サービスの世界的なサプライヤーである。2025年12月31日時点の従業員数は約413,000人で、同年の売上高は910億ユーロだった。事業はモビリティ、インダストリアルテクノロジー、コンシューマーグッズ、エネルギー・ビルディングテクノロジーの4事業分野で構成する。自動化、デジタル化、電動化、人工知能(AI)といった普遍的なトレンドを技術で形づくることを目指しており、地域・産業にまたがる幅広い事業の多角化が、革新性と堅牢性を高めている。

ハードウェア、ソフトウェア、サービスの実績ある専門知識を生かし、顧客に分野横断型のソリューションをワンストップで提供する。コネクティビティーとAIの知見も、インテリジェントで使いやすい製品の開発・製造に活用している。「Invented for life(生活の質の向上に貢献する技術)」を掲げる。

ボッシュグループは、ロバート・ボッシュ(Robert Bosch GmbH)と、約500の子会社・地域会社で構成され、60カ国超に展開している。販売・サービスパートナーを含めると、世界の製造・開発・販売網はほぼすべての国をカバーする。革新力が同社の今後の発展の鍵であり、研究開発部門には約82,000人が従事している。

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