コネクレーンズ(Konecranes ):2026年10月13日
コネクレーンズは10月13日、ドイツのユーロゲート・ターミナル・ソリューションズ(Eurogate Terminal Solutions GmbH)から、同国北部のヴィルヘルムスハーフェン・コンテナターミナル(Container Terminal Wilhelmshaven:CTW)向け自動スタッキングクレーン(ASC)4基を受注したと発表した。受注は2026年第3四半期に計上し、引き渡しは2028年第2四半期を予定している。また、ユーロゲートのハンブルク・コンテナターミナル向けに追加で4基を供給するオプションも契約に含まれる。
今回の受注は、ユーロゲートが進めるターミナル自動化に向けた研究開発の取り組みを支援するもの。同プロジェクトでは、自動スタッキングクレーンを既存のターミナル設備と統合し、コンテナ輸送の自動化を目指す。コネクレーンズとユーロゲートの長年にわたる協力関係をさらに発展させるもので、コネクレーンズは50年以上にわたり、ドイツ国内のユーロゲートの各ターミナルにストラドルキャリアを供給してきた。
ユーロゲートはターミナル自動化戦略の一環として、特定のサプライヤーに依存せず、各社のターミナル設備を設備制御システム(ECS)と連携させる方針を採用している。今回、コネクレーンズは自社で培った自動化技術と、運用・技術面の要求に対応する能力が評価され、自動スタッキングクレーンの供給先に選定された。
ユーロゲート・テクニカル・サービス(Eurogate Technical Services GmbH)のプロジェクトマネジャー、アクセル・ヤッヘンス(Axel Jachens)氏は「コネクレーンズは、当社の運用のさらなる発展を支援し、自動化されたヤード運用への移行を共に進める強い意欲を示している。実績があり、高い稼働率を実現するクレーンのコンセプトにより、技術面と運用面の要求を満たせると確信している」とコメントした。
コネクレーンズのラッセ・メレンヘイモ(Lasse Merenheimo)副社長は「ユーロゲートは当社にとって重要な顧客である。業界で自動化が一段と進むなか、実績のある自動化技術、運用効率、顧客固有のシステム構成への柔軟な対応を組み合わせたソリューションにより、ユーロゲートの長期的な発展を支援できることをうれしく思う」と述べた。
コネクレーンズの自動スタッキングクレーンは、高密度なコンテナヤード運用向けに設計され、世界共通の標準プラットフォームを採用している。これまでに世界で600基以上が納入済み、または稼働中。
同クレーンには、荷振れ防止と位置制御を統合した「アクティブ・ロード・コントロール(Active Load Control)」技術を搭載。荷役時の精度と安定性を高める。今回ユーロゲートに納入する自社開発のASC自動化システムは、複雑なターミナル自動化環境や複数メーカーの設備が混在する運用システムとの連携にも対応する設計としている。
■港湾自動化への段階的アプローチ
コネクレーンズは「パス・トゥ・ポート・オートメーション(Path to Port Automation)」を通じて、コンテナターミナルの全面自動化に向けた段階的な導入計画を提供している。設備メーカーを問わず、各ターミナルの状況やペースに合わせて自動化を進め、設備の生産性と安全性の向上を支援する。
■コネクレーンズ(Konecranes )について
コネクレーンズは港湾・産業分野向けのマテリアルハンドリング設備を手掛け、100年以上の業界経験を持つ。2025年の売上高は42億ユーロで、従業員数は約1万6,500人。株式はナスダック・ヘルシンキに上場している(銘柄コード:KCR)。