・仏ル・マンに「HMバッテリー・ソリューションズ(HM Battery Solutions)」を設立、産業車両の電動化と脱炭素化を加速
マニトウ・グループ(Manitou Group):2026年7月9日
ル・マン(フランス)、マテリアルハンドリング、昇降機、高所作業車、土木機械の世界的メーカーであるマニトウ・グループと、産業用フォークリフトメーカーの杭叉集団(Hangcha Group)は7月9日、リチウムイオン電池の製造・販売を手掛ける合弁会社「HMバッテリー・ソリューションズ(HM Battery Solutions、HMBS)」の開所式を開催した。
新工場では、高性能なリン酸鉄リチウム(LFP:Lithium Iron Phosphate)電池モジュールおよびバッテリーパックの設計・組立を行う。両社は、リチウムイオン技術を活用して産業用電動機械の稼働寿命を延ばし、欧州における電動産業機械の最適化と産業界の脱炭素化を推進する拠点として育成する方針である。
開所式には地元自治体の関係者や報道関係者らが出席した。
HMバッテリー・ソリューションズの最高経営責任者(CEO)であるルイーズ・ローメット(Louise Laumet)氏は、「この施設は高性能リチウムイオン電池の設計・組立に特化した拠点であり、性能だけでなく社会的責任も重視したモデル工場として整備した。地域社会との結び付きを大切にし、多様性と包摂性を企業成長の中核に据えている。ル・マン・メトロポール(Le Mans Métropole)をはじめ地域パートナーの支援に感謝したい」とコメントした。
新工場は最新設備を備えた生産拠点で、約1,500㎡を生産・研究開発(R&D)に充てるほか、物流・管理部門向けに800 ㎡、部品・バッテリーモジュール保管用として760 ㎡の高セキュリティ倉庫を整備している。5kWhから45kWh超まで250種類以上のバッテリーモデルに対応する。
生産工程は設計から最終組立までを一貫して実施する。4つの作業ステーションを備えた半自動モジュール組立ラインと、最大7つの作業ステーションを持つバッテリーパック組立ラインを設置し、電気関連資格を有する認定技術者が製造を担当する。
同社が提供するLFPリチウムイオン電池と専用充電器を組み合わせたシステムは、既存の産業用フォークリフトで広く使用されている鉛蓄電池の代替を可能にする。設備の長寿命化により車両更新サイクルを延長し、設備の早期更新を抑制することで、循環型経済の実現と企業の二酸化炭素(CO₂)排出量削減に貢献する。
また、同事業はル・マン地域での雇用創出にもつながる。事業拡大に伴い、物流担当者、組立作業員、技術者、エンジニア、マーケティング担当、経理担当、営業担当など多様な職種を含め、約30人規模の雇用を計画している。
HMバッテリー・ソリューションズは、マニトウ・グループと杭叉集団(Hangcha Group)の合弁会社として設立され、欧州市場における電動産業機械向けリチウムイオン電池の中核メーカーを目指す。フランス・ル・マンを拠点に、地域経済の発展と社会的包摂にも取り組むとしている。
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