リープヘル、鉱山向け新型ドラグライン「LMD 1200」を発表、高い機動性と生産性を実現

・過酷な採掘現場に対応

リープヘル(Liebherr):2026年7月1日

リープヘルは、過酷な鉱山採掘用途向けに新開発したドラグラインマシン「LMD 1200」を発表した。湿式・乾式の鉱山採掘に対応する専用機で、可変式ブームシステムや鉱山内での優れた移動性能、堅牢な鋼構造を採用し、高い柔軟性と信頼性を実現している。

新機種「LMD 1200(Liebherr Mining Dragline)」は、採掘条件に応じてブームシステムを柔軟に構成でき、最適な作業性能を発揮する。最大吊り上げ能力は30トン、最大作業半径は40メートルで、大規模鉱山プロジェクトの要求に対応する性能を備える。機種名「1200」は、この性能を反映したものとなっている。

堅牢な鋼構造を採用することで、極端な気象条件下でも連続稼働が可能な高い耐久性を確保。高い稼働率と長寿命を実現した。

同機は最大12.25立方メートルのドラグラインバケットを装着でき、最大掘削深さは25メートル。リープヘル独自のツイン油圧モーターがウインチ速度を掘削負荷に応じて自動制御し、バケットへの均一な積込みを実現することで、搬送能力を大幅に向上させる。さらに、高性能旋回装置との組み合わせにより、作業サイクルを短縮し、生産性向上に貢献する。

フェアリード部には、ローププーリーやガイドローラーを備えた旋回式ローラーヘッド、軸受、自動位置決めユニットを採用。ロープドラムへの巻き取り時の摩耗を低減するとともに、大径ロープと標準溝加工によりロープ寿命を延ばす。新開発のロープロック機構により、ロープ交換時間を短縮し、ダウンタイム削減も図った。

■鉱山内での優れた機動性

駆動系には専用開発した油圧コンポーネントを採用し、エンジン出力と低油圧システムを最適に組み合わせることで、低燃費と高い搬送能力を両立した。1,000リットルの燃料タンクに加え、8,270リットルの補助タンクを備え、最大で約1週間の連続稼働が可能という。

主要コンポーネントには自社開発部品を多数採用しており、部品供給性を高めることで稼働率向上にもつなげている。

また、ブームを降ろした状態で鉱山内を自走・移動できる独自のモビリティコンセプトを採用。生産性が重視される鉱山現場において、移設時間とコストを大幅に削減する。運転質量360トンの大型機ながら、組み立て・分解はいずれも約1週間で完了できるとしている。

■オペレーターの快適性も向上

運転席は広い室内空間と低騒音設計を採用し、優れた視界を確保。機体各所に設置したカメラにより周囲の安全確認やウインチへのロープ巻取り状況を確認できる。着色安全ガラスによる遮熱効果に加え、空調システムを装備し、快適な作業環境を提供する。

運転席には、加熱・冷却・換気機能付きの整形外科設計シートを採用。さらに、新人オペレーター教育用として助手席も設置した。ブームやキャビン、昇降通路には夜間作業向けの照明システムを備え、暗所での視認性も高めている。

リープヘルでは、アプリケーションエンジニアが世界各地でユーザー向けの運転トレーニングを実施し、現場で最大限の生産性を引き出す支援を行う。

なお、「LMD 1200」は2026年6月に開催されたリープヘル・ヴェルク・ネンツィング(Liebherr-Werk Nenzing GmbH)創立50周年記念イベントで初披露され、現在販売を開始している。

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